戸田誠二の描くヒューマンSF。スキエンティアは「知識」と「科学の女神」を意味します。
スキエンティア (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 戸田誠二
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/29
- メディア: コミック
- 購入: 10人 クリック: 82回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
世界観は現在と違和感ないですが、現在よりも少しだけ進んだ科学技術がいくつか登場します。それらの技術が各話のタイトルになった全7編構成となっています。
第一話 『ボディレンタル』
第二話 『媚薬』
第三話 『クローン』
第四話 『抗鬱機』
第五話 『ドラッグ』
第六話 『ロボット』
最終話 『覚醒機』
科学技術の発展とともに人々の生活はますます科学技術に依存するようになります。そして、やがては人間性を形成している部分も科学技術に依存するようになると思います。本作品はその部分をうまく表面化させた仕上がりになっているように感じました。
一番印象に残った話は『ドラッグ』です。科学という力は次へ前進するきっかけを与えるに過ぎないことを切に感じた話でした。