『ニッケルオデオン 赤』は道満春明氏のショート13編です。1編8ページの内容で、味わい深い余韻を残すストーリーに惚れ惚れします。各作品を読んだ感想を以下に綴りました。
- 作者: 道満晴明
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/01/30
- メディア: コミック
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Heart Food
女子高生が動物園で目を覚ましたら、喋る虎が来た。虎と女子高生というハードボイルドハートフルな異種間交流が素敵です。そして、虎の紳士さがかっこいい作品です。
コピ・コピ・ルアク
BLな漫画。良い感じの余韻が残ります。タイトルのコピ・コピ・ルアクは最高級品のコーヒー豆の名前です。カペ・アラミドという名前でぷりぞな6にも登場してた。
”島”脱出漫画 『ぷりぞな6』が素敵
ファニーゲーム
命がけで外へ行く人をしりとりで決めます。誰も死にたくないから場の空気は陰湿なムードに。後味の悪さしか残らない映画『ファニーゲーム』を連想しました。
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2009/06/26
- メディア: DVD
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カクリヨジョウント
教師と猫っぽい少女のかけおちを手伝います。ジョウント理論を発展させた道具と、オチのナレーションが危ない。アグネス法って何だ?
竹樋パラダイム
先輩との結婚のために、神社等に置いてある狛犬を具材にした狛犬鍋を作るという難題に挑戦する話。目標のためなら何でもできそうな気になる話でした。
フェイスハガー
映画『エイリアン』シリーズのあれを探す話。左手の謎を告白したときに感じるムズムズ感が良い!目標のためなら運名に抗えそうな気になる話でした。
ヒールとスニーカー
身体の繋がった双子の話。近すぎるから気づかせなかった部分が現われた後の展開が良いです。ヒールというキーワードが印象に残る話でした。
ヴィジランティ
ヒーローの私情が絡む話。ヒーローが出てくるのに戦わない話でもあります。表舞台に立たないヒーロー達の人間関係が楽しめます。
動物磁気性恋愛主義
フェイスハガーの続き。言い切る姿勢は大切です。熱狂的になると盲目的になって強気になる。左手が使えないから右手を使うときに感じるムズムズ感が良い!
ウォレン=ウィルソンは二度殺される
復讐のために、墓場に眠っている男を蘇らせて決闘する話。西部劇+ホラーな作品で、ストーリー展開と完結が良い感じです。安心して読める作品。
ぷう太の森
人形劇な世界を残酷に変えてしまうクトゥルフな話。愛くるしいはずの動物のキャラクターを無機質に見せる絵と世界観が素晴らしいです。
パラケルススの愛弟子達
ポケモンっぽいスタンド(?)を操って戦う話。戦いのときに唱える呪文が秘術っぽくて良いです。戦いの残酷さを感じた作品。なるたるを思い出しました。
- 作者: 鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/08/19
- メディア: コミック
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回収委員と幻肢痛
爆発してバラバラになった会長の身体を回収する話。身体は会長好きの子達が回収していて、フェチぃ愛で方をしてます。独占欲を掻き立てるような話でした。
ニッケルオデオン、すごくおもしろいです。2巻の発売日が楽しみですぜ。