マイナー・マイナー

隠れた名作の発掘が生きがい。

『第六大陸』月面開発を行う民間企業が熱すぎる


スポンサードリンク

第六大陸小川一水氏の小説です。日本の民間企業が月面開発に挑戦する小説で、開発を成功させようとする想いや行動が熱い作品です。


第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)


よそに真似をされたって、一歩も二歩も先をいけるさ。そうやって月にでも火星にでも木星にでも、一番乗りしてやるんだ。NASAやロシア航空宇宙局を尻目に、民間人の俺たちがだ。こんなに愉快なことってないじゃないか!


本当の夢とか目標というのは『熱く語れるもの』であるということを感じさせられました。技術者の魂やものづくりの面白さがひしひしと伝わってきます。また、月面開発のプロジェクト工程を詳細に落とし込んでいることに特徴があると思います。本当に実現できそうなレベルまで計画されていて、遠く感じていた月面移住の夢が近くに感じました。


関連した話題で、「Google Lunar X PRIZE」というgoogle社がスポンサーの民間企業による月面探査の賞金レースがまた熱いです。日本からはホワイトレーベルスペース・ジャパンという企業が参画してます。これはすごく胸が躍りますぜ。