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発熱するマイナー魂

隠れた名作の発掘が生きがい。サブカル作品の感想とIT技術メモ中心のブログです。

ひとつの大きな目標を諦めるということ

雑記

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この記事は、ただ単に私が中小企業診断士の資格取得を諦めたというだけの話です。書こうかどうか迷ったのですが、自分にとってはインパクトの強いものだったので、自警の念を込めて書くことにしました。無駄に長い反省文です。



中小企業診断士の存在を知ったのは、5年前、私が大学院にいた頃になります。当時カンブリア宮殿に洗脳されていた私は、いつしかいろんな企業運営を見ることに興味を持ちました。そして、その興味を満たすために一番近いような職業はコンサルタントであることを知り、その業務に関する国家資格が中小企業診断士であることを知ったわけです。


高専から大学院までずっと情報系な分野を学んでいた私ですが、その頃は情報系以外の知識が乏しいというコンプレックスみたいなものを持っていて、情報以外の”何か”を身につけたいと望んでいました。そして中小企業診断士はそんな”何か”にぴったり当てはまるものに思えたわけです。そんな契機で中小企業診断士の勉強を始めました。



院生から社会人1年までの期間は順調に勉強が進みました。まず、一次試験の『財務・会計』は日商簿記検定資格と深い関連がある、ということで調子にのって日商簿記検定2級を取得しました。『経営情報システム』の試験は応用情報技術者の資格を持っていれば免除される、というわけで調子にのってその資格も取得しました。また、『経営法務』にはビジネス実務法務検定試験の勉強が役に立つと思い、調子にのってその3級も取得しました。


そんなわけで、この頃は目に見える形で成果が表れていたので、順調に進んでいる感に酔っていました。この調子で行けば社会人3年目で取得できそうだと思ったのです。



がしかし、2年目近くになるとIT業界の3K(きつい、帰れない、給料が安い)を具体化したような生活が始まり出しました。入社して3年間で11のプロジェクトを転々とした結果でも書きましたが、短期の燃えプロジェクトを転々とする生活です。


意志が強ければ勉強できたと思いますが、そんなにできた人間ではなかったので、勉強は滞りがちになりました。忙しくない時→勉強する、忙しい時→勉強しない、というような生活が続くのですが、勉強間隔が開けば開くほど立上りに時間がかかるもので、ようやく立ち上がった頃にはまた仕事が忙しくなってなかなか前に進めない期間が続きました。



繁忙サイクルを何回か繰り返したある時、ふと強い疑問が浮かびあがりました。

「中小企業診断士は本当に取得したいのか?」

そう強く疑問に感じたのが昨年の12月でした。しかし、今勉強をやめたら今までの苦労が水の泡になるというもったいない精神があって、なかなか勉強をやめられずにいました。このペースでいくと一次試験の突破までには後3年はかかりそうと感じていたにもかかわらずにです。


しかし、一度心に湧いてしまった疑問は払拭できず、気がつけばその疑問を何百回と自問していました。そしてたどり着いた結論はNOでした。中小企業診断士を取得することで得られる効果が分からなくなってきたのと、モチベーションを維持し続ける自信がなくなったためです。


そんなわけで勉強をやめようと決意しました。そう決意したときに込み上がってきた何かよく分からないものを、私は一生わすれないと思います。


なにがいけなかったか?
「資格を取るのが大切なのではなく、資格を取ってから何をするのかが大切だ」と説く方もいると思いますが、中小企業診断士はその説に強く合致する資格だと思います。単に経歴を彩る資格ではなくて、仕事に直に生きてくる資格なわけで、それゆえに難易度も高いです。思えば、まだ持っていない”何か”を得るために中小企業診断士の勉強している感が強く、中小企業診断士で何をしたいかというヴィジョンが明確ではなかったです。


手段を目的にしてはいけないこともあることと、費用対効果を明確にすることの大切さを知った貴重な経験でした。真似してはいけない。