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【財務諸表】純資産 −お金の体力−


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純資産とは、資産総額と負債総額との差額です。自己資本と呼ばれることもあり、原則として返済の必要のない資本のことを言います。株主が出資した部分や、それを元手にして増やした部分が含まれます。



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純資産は自己資本と呼ばれることもあります。負債は他人資本、つまり”他人から調達してきた資本”であるのに対し、自己資本は”自分が持っている資産”を暗に示しています。

純資産は大きく株主資本、評価・換算差額等、新株予約権に分かれます。

株主資本

資本金、資本剰余金、利益剰余金、自己株式の4つに分類されます。


1.資本金
例えば株式を発行するなどによって集めた会社の財産です。


2.資本剰余金
株主から払い込まれた資金の中で、資本金以外のものです。

(1)資本準備金
株式の発行など、資本金を増加させる取引の際に、資本金としなかったものです。

(2)その他資本剰余金
株主からの払込金額の中で、資本金と資本剰余金以外のものです。


3.利益剰余金
会社の利益から生じたものです。

(1)利益準備金
会社の利益の中で、会社法によって積み立てが強制されているものです。

(2)その他利益剰余金
利益準備金以外の利益剰余金で、任意積立金と繰越利益剰余金があります。任意積立金は、会社の利益の中で任意に積み立てているものです。繰越利益剰余金は、剰余金の中でその使い道が決定していないものです。


4.自己株式
発行した株式の中で、自らが保有している株式です。金庫株とも呼ばれます。

評価・換算差額等

その他有価証券評価差額金、繰延ヘッジ損益、土地再評価差額金の3つがあります。


その他有価証券評価差額金
その他有価証券の取得原価と時価との差額です。


繰延ヘッジ損益
リスクヘッジがなされている場合、損益が確定されるまで繰り延べたものです。


土地再評価差額金
土地の再評価に関する法律にしたがって土地を再評価した際に生じる取得原価と時価との差額です。

新株予約権

株式会社に対して、その会社の株式の交付を受け取ることができる権利です。簡単にいうと、株式を特定の価格で購入できる権利であり、その権利を割り当てられた人が権利行使のときまでに払い込んだ金額を新株予約権として表示します。