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発熱するマイナー魂

隠れた名作の発掘が生きがい。サブカル作品の感想とIT技術メモ中心のブログです。

『熱帯のシトロン』混沌とした世界で成長する「何か」


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「ブラウン管の向こうでジャングルが炎に包まれていた時代。」の文言からから始まる漫画『熱帯のシトロン』。タイトルだけだとどんな物語なのか想像がつかなかったのですが、読み進めていくうちにどうやらこの漫画は混沌とした街を救う物語ということが分かってきました。


戦場カメラマンを夢見る青年が、女性を追ってある街に誘われ、そして「不思議の国のアリス」を彷彿とさせるような世界に接続されていく。そんな展開にとても胸が熱くなりました。


熱帯のシトロン 1

熱帯のシトロン 1


宇宙には無数の異世界が同時に存在しててさ
その中には想像を絶する混沌が支配する世界もあるのよ
この世界に住む人達には想像もつかないほど過酷な世界がね…


人を成長させるものは何かと考えた時、その大きな要因の一つは「環境」だと思います。裕福な環境に身をおけば裕福そうな人に成長するだろうし、厳格な環境に身をおけば厳格そうな人に成長するだろう。では、混沌とした環境に身をおいた時、人にはどんな成長がもたらされるのか。そんな主題をふつふつと感じます。


現実と幻覚と異世界の区別が曖昧になった世界で、逃げたり足掻いたりして自分の道を見出していく。迷走の過程で成長していく展開がとても面白かったです。人は環境の変化に適応するように成長していくものなのだろう。