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『人類が火星に移住する日』だんだんと現実味を帯びてきた


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映画『オデッセイ』、熱いですよね!火星で生きていく、そんな未来がだんだんと近づいてきている気配がします。


火星は、太陽系の中で地球と似た惑星ということもあって、第二の地球として移住計画が考えられている惑星でもあります。直近だと、マーズワンという計画で、4人の宇宙飛行士を火星に送るプロジェクトも進められています。


手に届きそうな距離になった火星ですが、人が移住するにはまだ様々な課題が残っていたりもします。『人類が火星に移住する日』は、そんな課題を浮き彫りにして、人類が移住するためにどのようなことをすればよいかの情報がまとめられていました。



パート1 火星はどんな惑星か最新情報

火星に水がある、というのは人類が移住するための重要な要素です。キュリオシティー等の火星探査機で、かつて大量の水が存在していた証拠が次々に表れています。そして水があったのならば生命が存在していた可能性もあるわけです。わくわくします。


パート2 宇宙輸送システム

地球から火星に到着するまでに何日かかるのか。天体の運行状況とスイングバイの軌跡を考慮すると、現在主流の化学ロケットだとどうやら片道8ヶ月以上はかかりそうです。

そんなわけで、化学ロケットよりも超高速な宇宙船の開発が勧められています。その代表格が『ヴァシミールロケット』で、このロケットであれば火星まで39日で到着できるようです。


パート3 人間は火星環境にどこまで適応できるか

宇宙に出ると宇宙放射線による被曝線量が多くなります。この被曝線量を軽減することが大きな課題になっていて、この課題を解決しない限り火星への出航は難しそうです。どうやらプラスチックが宇宙放射線の遮断に有効だということは分かってきました。


パート4 火星テラフォーミングへのプロローグ

ハビタブルゾーンとエコポイエーシスを解説しています。ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)は、生命が生きられる領域を表す言葉です。エコポイエーシスは地球生命を移植し、生命圏・生態系を作り出せるのではないかという思想です。火星はどうやらハビタブルゾーンであって、エコポイエーシスも適用できそうだ。


パート5 火星の"修復"計画

火星を人が住めるようにするためには、火星の二酸化炭素を酸素に変えていく必要があります。その方法に植物の利用が考えられていますが、そのためにはまず植物が呼吸をして生きていけるだけの厚い二酸化炭素の大気をつくる必要があります。

火星の表土には二酸化炭素が凍結しており、それが解放されれば二酸化炭素の暑い大気をつくることができそうです。つまり、火星を人が住めるような環境にするためには、まず火星を温暖化させるところから始まります。


パート6 惑星工学で実現する急速テラフォーミング

テラフォーミングを急速に行う手段を紹介しています。火星を暖めるために、太陽光反射板と呼ばれる超巨大な構造物を宇宙空間に建造して太陽光を火星に集光させるアイデアに胸が熱くなります。この方法を用いれば50年ほどでテラフォーミングができそうです。


パート7 人類の火星改造の能力

非現実的な着想からより現実的な着想へ。キーワードとなるのが「暴走温室効果モデル」で、火星の大気の二酸化炭素をある一定量まで増大させれば、温室効果の増大と火星表面の二酸化炭素の気化が繰り返され、温暖化が加速するという内容です。


パート8 パラテラフォーミングと「ワールドハウス」

テラフォーミングは惑星全体の環境を改造する意味を持つのに対し、パラテラフォーミングは、限られた空間に生命環境を創造するといった意味を持ちます。現在の技術レベルで実現可能であることが大きな利点です。

パラテラフォーミングの具体的な構想の「ワールドハウス」は、火星表面の一部を透明な天蓋で覆い、その中に生命圏を作るというアイデアです。銃夢火星戦記で描かれた火星がまさにワールドハウスですね。