マイナー・マイナー

隠れた名作の発掘が生きがい。

『CLOTH ROAD』ウェアラブルコンピュータが広く普及した世界に求められること


スポンサードリンク

ウルトラジャンプの隠れた名作『CLOTH ROAD』は、コンピュータが人々の服になった世界を描いた漫画です。「ウェアラブル」が広く普及した世界に胸が熱くなります。特に地球が1枚の巨大な服に覆われているという設定が素敵すぎます。


主人公は双子の姉弟で、弟は服のデザイナー、姉は弟の仕立てた服を着るファッションモデルです。一緒に旅に出て、お互いが協力し、時には反発をしながら成長していくような内容です。主人公の成長過程と、道中で出会うキャラクターの個性的なセンスがとても印象に残ります。


とりわけ目を惹かれたところは、この世界のデザイナーは、同時にプログラマーでもあるというところです。



服を仕立てるプログラマー=デザイナーと その機能を最大に引き出すファッションモデルは 時代の主役に躍り出る


薄々と感じていることですが、プログラマーとデザイナーの仕事の垣根がなくなってきている気がします。プログラマーにはデザインセンスが求められ、デザイナーはプログラミングの知識なくては仕事ができない、そんな風潮を感じます。


そう考えたとき、プログラマーとデザイナーというような、複数の才能なしでは生きていくことが困難な時代がくるかもしれないです。しかし、複数の才能が合わさったとき、より面白いコンテンツができる。『CLOTH ROAD』は服をデザインする才能とプログラミングの才能が合わさったコンテンツであり、その面白さを証明した漫画だと思います。