地表の98%が砂漠となった未来。人々とアンドロイドが共存する世界は滅びの時を迎えようとしていた。。世界観がすごくいいです!
『100-HANDRED- 高畠エナガ短編集 2 』に、そんな終末な世界を舞台にしたバトルもの漫画が含まれています。とある箱を開ける鍵をもつリント(人)と、その鍵を守るハンドレッド(アンドロイド)が、鍵を奪いにくる敵をバッタバッタと返り討ちにします。
全面的にいきおいが楽しい漫画なのですが、その裏側に「奪うもの」と「奪われるもの」の摂理に言及した内容を含んでいる感じがします。
あんたもいつかは誰かから奪う運命にある
それは変えられやしない
「奪う」という行為は「悪」という印象が強いかと思います。けれど、よくよく考えてみたら、人は牛などの動物の命を奪っていたりするので、多かれ少なかれ何かを奪うことで生きています。「奪うもの」の性質によって善悪の考え方は一変する、そんな気付きが得られました。
100?HANDRED?[ハンドレッド] 高畠エナガ短編集 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 高畠エナガ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/09/01
- メディア: Kindle版
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同作には表題以外に3つの短編がありますが、それらはただただ楽しい仕上がりです。
ボーナスゲーマーカミングアウト
2回目の人生を生きている同級生の話。チートな賢さに勝てない、そんな悔しさがあるけれど、せっかくの人生なので楽しんで生きたほうが良いのだろうなぁ。
女装兄弟
兄貴から女物の衣装を貰ったので、せっかくだから着てみることにした弟の話。兄貴の偉大さに感謝する話ですね。