ハデな超能力バトルもいいけど、現実に超能力があったなら、そのバトルは地味なんじゃないかな!
『最果てのサイクロプス』はそんな超能力系の漫画です。物語はとある島に超能力達が集められるところから始まります。その島で敵っぽい人が怪しいことをたくらんでいるので、そのたくらみを阻止しようと動きます。
よくありがちな設定ですが、内容は現実的なのが特徴です。超能力バトルは慎ましやかに行われ、無駄に長引いたりせずにさくっと終わります。最終バトルも「えっ、終わったの?」という言葉が思わず出てしまいました。
「あっけない」という言葉がひとつのキーワードになっている気がします。個々人の培ってきた知識や経験は、強力な一撃によってあっけなく無かったものにされる、そんなどうしようもない現実が印象に残りました。
- 作者: 鈴木マサカズ
- 出版社/メーカー: Benjanet
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
彼は最果ての地で来るべきときを待っている
表紙の子のポーズがかっこいいです。二巻の表紙ではもっとかっこいいポーズをとってます。そんな表紙に惹かれてついつい買っちゃいました。
以下は個性的な登場人物のメモです。
味方系
サイ(黒丸彩:表紙の人)
能力:精神潜水(サイコダイブ)。他者の精神に潜り込む能力。精神遠隔感応(テレパシー)も持っている。
ユキ(サイの妹)
能力:予知夢。邪念を具現化する能力が本来の力?
ケージ(野々村圭示:ダンディーなおじさん)
能力:空間切断(スペースカッター)。空間をずらすことで対象を切り裂く。
ゴロー(岸部五郎:ちょび髭のおじさん)
能力:物体移動(テレキネシス)。サイコロを浮かせられる程度の力。
タナカ(田中一郎:メガネのサラリーマン)
能力:時間停止(タイムストップ)。数秒の時間を止める力。一度使ったら24時間は使えない。
アヤト(辻元綾人:学生)
能力:バリア。
モロタ(路上ミュージシャン)
能力:破壊声帯(デストロイ・ボイス)。物体に共鳴し、それらを破壊する。