ハードSF漫画『BLAME!』に出てくる都市はとても巨大です。とにかく巨大です。
都市は無作為に成長し続けて、都市の大きさを把握できないほど巨大化しています。「三千キロ先に出口がある」とか「2244096時間後」とか、途方もないように思える時間とか距離の描写が、その巨大さを物語っていて、熱いものを感じます。
螺旋階段の出口までの距離です
でも、「三千キロ先」言われてみても、いまいちピンとこないですよね。気になったので、距離や時間が具体的に書かれているものに関して、どれくらいのものなのかを調べました。
- サナカンが暴れた現場を後始末する建設者の作業時間は?
- ドモチェフスキーのいる階層までに乗ったエレベーターの距離と時間は?
- ドモチェフスキーがスチフとの戦闘から離脱してどれくらい経過したの?
- 霧亥が登っていった螺旋階段の距離は?
- 螺旋階段を登った先の空間の直径は?
- プセルの幼機時代の期間は?
- 劇場版『BLAME!」でシボが助けを待っていた時間は?
サナカンが暴れた現場を後始末する建設者の作業時間は?
「LOG.17 言語基体」より
解体ならもう始まっている
だが終わるまで2千160時間必要だ
2160時間 = 90日です。約3ヶ月。
ドモチェフスキーのいる階層までに乗ったエレベーターの距離と時間は?
「LOG. 37 非公式超構造体 アンオフィシャルメガストラクチャー」より
目的地を区画40-7KEに変更 距離約六千七百八十キロメートル
所要時間はレールの状態に依存するため不明
6780kmとありますが、どうやら東京からインドのムンバイまでがだいたい6700kmのようです。また、このエレベーターに乗ると、到着までに「最低でも八百時間」はかかるようです。
800時間 = 33日と8時間です。仮に到着まで800時間かかったとしたら、時速8.475kmです。人がゆっくりと走るペースです。
ドモチェフスキーがスチフとの戦闘から離脱してどれくらい経過したの?
「LOG. 38 集積蔵」より
2244096時間後
2244096時間 = 93504日 = 約256年です。
霧亥が登っていった螺旋階段の距離は?
「LOG. 57 観測者」より
三千キロ先に出口がある
3000kmは、東京からからフィリピンのマニラくらいまでの距離のようです。この距離の階段を徒歩で上に登っていきます。人の歩くスピードである時速6kmで3000km歩いたとすると、頂上まで500時間(約21日)以上かかった計算です。うへぇ。
螺旋階段を登った先の空間の直径は?
「LOG. 57 観測者」より
ここは球状の空間で直径は平均十四万三千キロメートル
直径が143,000kmに近い惑星を探すと、どうやら木星(直径が139,822km)が近しいです。ちなみに地球の直径は12,742kmです。木星は、直径でみると地球の約11倍、体積でみると地球の約1321倍です。うへぇ。
プセルの幼機時代の期間は?
「BLAME!2 第八系子体プセルの都市構造体脱出記」より
十億秒を超える故郷での幼機時代が遙か一瞬のことのように感じる……
1000000000秒 = 約11574日 = 約31.7年です。幼機時代は、人間でいう幼少期(2歳〜12歳)のことなのかな?
ブラム学園! アンドソーオン 弐瓶勉作品集 (アフタヌーンコミックス)
- 作者: 弐瓶勉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る