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リボルビング残業代払いというすごい仕組み


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リボルビング残業代払い

ひと月の残業時間が40時間を超えた場合、40時間を超えた分の残業代は翌月に繰り越される支払い方法のこと。言い換えると、ストックされた残業代から毎月40時間分までの残業代は支払われること。


いやぁ、これ、僕もやられたなぁ…


転職前に働いていた会社の話です。その会社の同期と久しぶりに飲んだ際、上の説明のような支払いを「リボルビング残業代払い」という的を射る言葉で言ったので、思わず笑っちゃいました。


リボルビング残業代払いは会社の制度ではなく、上司の裁量で行われる横行です。月の終わりに上司から「ごめん、今月の残業時間で40時間を超えた分は次に回して」と言われます。ここで承諾するとリボルビング残業代払いが成立します。中には勝手にリボルビング残業代払いにされたケースもあります。(翌月の給与明細を見て驚いたそうです。そりゃ驚くよ!)


なぜ40時間かというと、社則で残業時間が40時間を超えると残業代の支払単価が上がるためであり、その支払いを抑えたいためだからと推測しています。月単位の売上と利益の数字を良く見せたいという理由で人件費を抑える(残業代を繰り越す)ということでしょう。


あとは40時間を超える残業が続くと、労基関連の処理が面倒になってくるからだと思います。たしか40時間以上残業が半年くらい続くと産業医面談があったと思います。会社としてもあまりやりたくない催しだと思います。


上司としては残業代を払っている、という体裁を保てます。しかし従業員としてはたまったもんじゃないです。明らかに貰える残業代が少なくなりますしね。けれども、会社の中でうまくやっていこうと思うと、こういった横行を受け入れざるを得ないんですよね…


そんな会社の裏の話でした。社会は誰かの犠牲でできている。