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隠れた名作の発掘が生きがい。

JavaScriptでモンティ・ホール問題をシミュレーション!

「モンティ・ホール問題」の解答がなかなか理解できないです。


終物語』に出てきた確率の問題です。3つの閉まったドアのうち1つだけあるアタリのドアを開ける問題なのですが、この解答が直感的に理解がしがたい内容です。問題の詳細は以下の通り(Wikipediaより抜粋)。

「プレーヤーの前に閉まった3つのドアがあって、1つのドアの後ろには景品の新車が、2つのドアの後ろには、はずれを意味するヤギがいる。プレーヤーは新車のドアを当てると新車がもらえる。プレーヤーが1つのドアを選択した後、司会のモンティが残りのドアのうちヤギがいるドアを開けてヤギを見せる。
ここでプレーヤーは、最初に選んだドアを、残っている開けられていないドアに変更してもよいと言われる。プレーヤーはドアを変更すべきだろうか?」


(1) 3つのドアに1つのアタリと2つのハズレがランダムにある
(2) プレーヤーはドアを1つ選ぶ
(3) 司会者は残りのドアからハズレのドアを1つ開ける
(4) プレイヤーはドアを変更した方が良いだろうか?


直感的には「(3)の段階でドアが2つに絞られるので、どちらを開けようが1/2で当たる確率は変わらないのでは?」と思うのですが、ドアを変更した方がアタリを引く確率が高くなります。回答を調べ回ったのですが、確率音痴なので「何でドアを変更した方が確率が高くなるのか?」がなかなか理解できないです。。


確率は苦手だけれどプログラミングはそこそこできるので、もうシミュレーションで確認です。JavaScriptでモンティ・ホール問題をシミュレーションして、ドアを変更した方が確率が高くなることを確認します。

  • シミュレーション
    • プログラム
    • シミュレーション結果
  • だんだんと分かってきた確率の解釈
    • 選択を変えない場合にアタリを引く確率
    • 選択を変えた場合にアタリを引く確率
  • ドアが5つある場合を考える
    • 選択を変えない場合にアタリを引く確率
    • 選択を変えた場合にアタリを引く確率
    • シミュレーション結果
  • まとめ
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高円寺のめっちゃうまいラーメン屋さんといえば『自家製麺 火の鳥73』

今まで行ったラーメン屋の中で間違いないくベスト5に入るよね!


高円寺駅から徒歩1分ほどの場所に店を構えるラーメン屋『自家製麺 火の鳥73』に通っています。振り返ってみると高円寺に引っ越してから2週間に1度のペースで訪れています。このお店の「火の鳥辛口味噌らーめん」がめっちゃうまいんです!

一番人気「火の鳥辛口味噌らーめん」 830円

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唐辛子ベースの辛味と味噌の相性が抜群です。辛いのは苦手ですけど、辛味は後味にうま味の残るような控えめの辛さなので、がっつりと食べても平気です。この辛味、持って帰りたい!


自家製麺のツルシコな食感がたまらないです。チャーシューの歯ごたえ、ネギのシャキシャキ感もたまらないです。食材の全てが調和する逸品ですよ。

肉をガッツリ食べたいなら 「角煮醤油らぁ麺」 950円

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角煮の入ったラーメンです。角煮が入っているから、チャーシューは入っていないだろうなと思っていたら、なんとチャーシューも入っています。がっつり肉食でいきたいならこのラーメンです。

あっさり系でいきたいなら「醤油らぁ麺」 750円

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他のメニューと比べるとあっさりしたラーメンです。スープの塩味が麺の食指を進める一品。付け合わせのおろし生姜がまた合います。

その他メニュー

味噌らーめん、辛口味噌のものすごく辛いバージョンのらーめんもあります。つけ麺もあるので、麺の味を堪能したいときはつけ麺が良いと思います。

まとめ

安定のおいしさです。夏バテは「火の鳥辛口味噌らーめん」さえあれば乗り切れる気がするよ!

自家製麺 火の鳥73

食べログ 自家製麺 火の鳥73

ゾンビトリック炸裂『わざわざゾンビを殺す人間なんていない。』

ゾンビを殺すとしたら何か理由がある??


小林泰三さんの『わざわざゾンビを殺す人間なんていない。』はゾンビ×ミステリーな小説です。この組み合わせ、今まで見なかったなー。


舞台は活性化遺体(俗称:ゾンビ)が外を歩いているのが普通となった世界。

  • 人はゾンビに噛まれたらゾンビになる。
  • また、ゾンビに噛まれず死んだとしてもゾンビになる。
  • そんなゾンビを殺しても罪にならない。
  • でも、ゾンビになる前に殺したら罪になる。
  • ゾンビを食べるゾンビイーターがいる。

そんな世界が舞台です。


物語はとあるパーティーで密室殺人が起きるところから始まります。ゾンビ研究所の主幹研究員「葦土健介(あしどけんすけ)」が入った部屋から叫び声が聞こえてます。見に行ったら部屋の扉には鍵がかかっており、扉をこじ開けて入ったら葦土健介はゾンビになっていた。


主人公の私立探偵「八つ頭瑠璃(やつがしらるり)」とその助手「竹下優斗(たけしたゆうと)」は、研究所の執行役員「有狩一郎(うかりいちろう)」の犯人調査の依頼を受け、調査を始めます。調査を進めていくと、ゾンビに関していろんなことが分かり始めて…といった内容です。



我の強い会話がやっぱり面白いですよね。小林泰三節とでもいうのでしょうか。どちらかが妥協すれば先に進むのに…という会話がちらほらあります。例えばこんな会話。

「ちょっと待って。ここには論文や学会発表を纏めたゾンビ研究のデータベースがあるはずよね」
「いいえ。そんなものはありません」
「はいはい。いちいち七面倒くさいわね。……ここには論文や学会発表や特許を纏めた活性化遺体研究のデータベースがあるはずよね」
「ああ。それならばございます」


こんな会話、はっきりと物言いできない日本人にとってはスカッとしてたまらないんじゃないかと思います。実生活でこんな会話を続けていたら身がもたないですが。


もうひとつの見所はゾンビを利用したトリックです。ロジカルに考えれば解けるトリックだと思うのですが、先入観が邪魔して見出せないようなトリックです。


生者、死者、ゾンビの境界が曖昧になる、、『わざわざゾンビを殺す人間なんていない。』はそんな小説でした。

(名伏し難い)とんでもない真相きた!『黒い仏』

和製のクトゥルフ系の小説が読みたい!


と思って調べていたら殊能将之さんの小説『黒い仏』を見つけました。内容は、名探偵の石動戯作(いするぎぎさく)がベンチャー企業の社長の依頼を受けて福岡に行き、とある秘宝を探すというものです。


また、その依頼を受けるのと同じ頃に、福岡のあるアパートで殺人事件が起きます。物語が進むにつれて、この殺人事件と石動戯作がつながります。殺人事件の犯人は誰なのか。そしてとある秘宝の真相は?


面白いのは読み進めていくと仏教とクトゥルフ神話が徐々に絡み合ってくるところです。そして最後にとんでもない真相にたどり着きます。この真相にたどり着いた時の衝撃はキャッチコピーが端的に言い表しています。

賛否両論、前代未聞、超絶技巧の問題作。


こんな結末は見たことがないですし、常人には到底思いつかないですよ!万が一思いついたとしても、その結末を書く勇気があるかどうか。。



殊能将之さんといえば『ハサミ男』でメフィスト賞を受賞した人です。『ハサミ男』では叙述トリックに度肝を抜かしましたが、『黒い仏』ではルールを破るようなトリック(?)に度肝を抜かしました。


小説にはある種の暗黙のルール(もしくはタブー)みたいなものがあると思います。この小説はそのルールを壊したような感覚を覚えました。


この感覚は「新本格派ミステリ」の先駆けとされる小説『十角館の殺人』を読んだ時の近い衝撃ですかね。ルールを壊して新しいジャンルを築く場面に立ち会ったような、そんな感覚です。イノベーションという言葉が頭をよぎります。


黒い仏』はそんなイノベーションと、クトゥルフ、ミステリを堪能できる小説かと思います。ネタバレすると面白くなくなる系の小説のため、レビューはあんまり読まずに買った方が良いかもしれないです。


関連:
minor.hatenablog.com

minor.hatenablog.com

【賭ケグルイ】指切りギロチンで刃が落ちる確率は?

賭ケグルイ』の第7巻、めっちゃ面白いっす!


個人的には今までの勝負の中でいちばんの出来かと。シンプルかつクレイジーな内容が面白すぎて思わず3回ほど読み返しましたよ。生志摩妄いいよね!


勝負の内容は、ギロチンの刃の落下先に置いた指を早く引いた人が敗者となるといったものです。

・プレイヤーは全員ギロチンの刃の落下先に指を置く
・ギロチンの刃にはヒモが結ばれている
・20本のヒモが見えるが、刃に結ばれているヒモは1本だけ(当たりのヒモ)
・プレイヤーはヒモを1本ずつ順番に切っていく
・当たりのヒモを切るとギロチンが落下する
・より早く指を引いたものが負け


このルールで蛇喰夢子、蟲喰恵利美、生志摩妄(いいよね!)が勝負します。1本ずつヒモが減っていくたびに「次は当たりかもしれない」の恐怖が強くなってくる、そんな緊張感あふれる展開が面白いです。


そんな勝負ですが、ふと何回目にヒモを切るのが1番刃が落ちやすいのだろう(n回目に刃が落ちる確率ってどれくらいだろう)というのが気になりました。というわけで、その確率を調べました。


  • 非復元抽出の問題を元に考える
    • 1回目に刃が落ちる確率
    • 2回目に刃が落ちる確率
    • 3回目に刃が落ちる確率
    • n回目に刃が落ちる確率
  • シミュレーションで確かめる
    • プログラム
    • シミュレーション結果
  • まとめ
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