動物たちの予想外な行動に振り回される…そんな漫画がpanpanyaさんの『動物たち』です。もうね、表現力が素敵すぎますよ!
『動物たち』は17編からなる短編集です。大きく引っ越しの話と動物の話があります。
引っ越しの話では、引っ越し日の前後に感じる喪失感と期待感が折合わさったような、そんな気分を楽しめます。引っ越しを経験したことのある人にとっては既視感を覚える内容だと思います。
そして動物の話には「猯(まみ)」と「貉(むじな)」があり、同じような動物で違った可愛さを感じる内容になっています。
猯(まみ)及び貉(むじな)は、タヌキまたはニホンアナグマのことである。その呼称の使い分けは地方により様々で、中には「狸」を「まみ」と読む事例もあり、混同を極める。行政に於いては便宜上彼らを総称し「動物」と呼ぶことが通例となっている。貴方の住む地域では彼らを何と呼んでいるでしょうか。
表紙にある説明文ですが、このセンスがたまらなく良いですよ!
以下、各話のあらすじと感想です。
- 残念だったこと
- ついてない日の過ごし方
- 朝ぼらけ
- 引っ越し先さがし
- 引っ越しの日
- 引っ越した夜
- 引っ越し先のルール
- 引っ越しの可能性
- 一〇〇年後の日常「家」
- 「楽園」ご紹介漫画
- 年越しと本
- 猯
- 狢
- 示談の手引き
- 手段
- 正直者の傘
- グラスホッパー・アドベンチャー