マイナー・マイナー

隠れた名作の発掘が生きがい。

漫画

夢魔ブーム到来中?連載中のサキュバス系漫画 4選

最近読んだ漫画に何か共通点があるなーって思ったら、サキュバスでした。これは人々(主に男子)が無意識にサキュバスを求めている証拠ではないか!? そんなわけで(?)、2016年1月現在連載中でサキュバスが登場する漫画を4つ紹介します。 憂鬱くんとサキ…

『インコンニウスの城砦』この科学ファンタジー・スパイ漫画がすごい

ファンタジー世界であっても科学技術と産業で人々が生活しているのであれば、そこにスパイが生まれるのは必然です。 科学ファンタジー+スパイの組み合わせが面白い漫画、それが野村亮馬さんの『インコンニウスの城砦』です。この組み合わせ、今まで見なかっ…

気分が晴れない時に読む漫画『憂鬱くんとサキュバスさん』

気分が晴れなくて何もしたくない…そんな憂鬱な状況にたびたびなりますよね。 そんな時に「がんばれ」ではなく「がんばったね」と、そっと寄り添ってくれるパートナーって最高だと思うんです。漫画『憂鬱くんとサキュバスさん』に出てくるサキュバスさんが、…

『このマンガがすごい! 2017』の1位が完全に予測できなかった件

『このマンガがすごい! 2017』の1位が『中間管理職トネガワ』のようです! たしかにKindleストアでよく見かけるタイトルであり、話題になってきているのかなという空気を感じていましたが、まさか1位とは…そんなに面白いのかよ! というわけでさっそく読ん…

『シリウスの痕』少女型サイボーグは人間の心を思い出すか

サイボーグというと痛みがないイメージがあります。 けれども、肉体を失ったことによって分かる痛みというものがあると思います。人間ではなくなったことによる喪失感みたいな痛み、それがひとつのテーマにあるような漫画が『シリウスの痕』です。 『シリウ…

『百舌谷さん逆上する』ツンデレの裏に隠された感動的な何か

ツンデレなヒロイン(百舌谷さん)に振り回される人々を描いた漫画、それが『百舌谷さん逆上する』です。 この漫画で言うツンデレとは「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」のことで、誰かと仲良くしたいとか思った時に普通の人とは逆に攻撃…

迷走中の30代におすすめ!松本次郎先生の名作漫画10選+1

松本次郎先生の大ファンです。気がつけば漫画レビューも10記事ほど貯まりました。 松本次郎先生の漫画に共通して通じる特徴と言えば、「混沌とした世界で迷走する」ところにあると思います。荒廃したビル、混乱した人々、暴力とエロス、それらが織り交ざった…

『地獄のアリス』人造人間と過ごす荒廃した世界、不条理すぎます

マッドマックスのような終末感の漂う荒廃した世界って、何かそそられるものがありますよね。 松本次郎先生の漫画『地獄のアリス』はそんな世界を舞台にした漫画です。砂漠のど真ん中に「不思議の国のアリス」みたいな格好をした少女がいきなり現れる、そんな…

『BLAME!』に出てくる距離や時間がどれくらいかを調査しました

ハードSF漫画『BLAME!』に出てくる都市はとても巨大です。とにかく巨大です。 都市は無作為に成長し続けて、都市の大きさを把握できないほど巨大化しています。「三千キロ先に出口がある」とか「2244096時間後」とか、途方もないように思える時間とか距離の…

『善良なる異端の街』世界は理不尽に誰かを犠牲にします

正しいことをしていても、報われるとは限らないです。 家族のために頑張って働いていても、家族からは無視されたりします。周りに合わせて甘いものを食べ続けると、病気が悪化したりします。良い人でいた分だけ自分に見返りがあると期待するのは間違いです。…

『フリージア』何かのためにあがく大人、すごく格好いい!

迷走する大人にぴったりの漫画といえば、松本次郎さんの『フリージア』です。 おそらくは、学生の時に読んだら「ぽかーん…」という感じの漫画だと思います。大人になって、生きる目的とか、働くことの意義とかが分からなくなってから読むと、強く心に響くも…

歪んだ設定にもえます『世界八番目の不思議』1巻

よく分からない方向にフェチな漫画、それが『世界八番目の不思議』です。 例えば、USBメモリやSDカードなどにあるデータを読み込む外部記憶装置が美少女型です。美少女の口にUSBをくわえさせるとデータを読み込むことができます。 フロッピーディスクもいけ…

【ヒナまつり】「情熱なくして仕事なし」が神回だった件

『ヒナまつり』の11巻に掲載されている、第五十七話「情熱なくして仕事なし」が熱いです。 内容は、女子高生とヤクザがとある会社のコンペで競い合うというものです。会社の新製品のおもちゃをどのように販売していくかをプレゼンし合うという内容なのですが…

『青の母』毒を薬にする過程に目を背けたくなります

日本にはさまざまな因習がありますが、中には怖いものもあったりします。 漫画『青の母』は、日本の因習の中でとりわけ怖く、そして不快なものに焦点をあてたホラーファンタジーのように思いました。人形、呪い、蟲、、、それらが出てきてイェアアアアってな…

『補助隊モズクス』他人のために命を賭けられる?

ヒーローというと、損益勘定なく他人のために何かするイメージが強いです。時には自分自身の命を犠牲にしても他人を救おうとする、そんな姿が思い浮かびます。 「他人のために命を賭ける展開」というのがフィクションではよくありますが、実際の自分に置き換…

『最果てのサイクロプス』さくっと終わる超能力バトルをどうぞ

ハデな超能力バトルもいいけど、現実に超能力があったなら、そのバトルは地味なんじゃないかな! 『最果てのサイクロプス』はそんな超能力系の漫画です。物語はとある島に超能力達が集められるところから始まります。その島で敵っぽい人が怪しいことをたくら…

『ゆれつづける』不安定な世界の中で変化する

『ゆれつづける』というタイトル、すごく良いです! 思えば松本次郎さんの作品には自己が不安定なキャラクターが多いような気がします。自分が何者かが分からない。けれども前に進んでいく。「ゆれつづける」はそんな姿勢を隠喩しているように思えて、そこに…

【Kindleコミック】1冊ずつ買うよりまとめ買いしたほうが安いとか…

Kindleコミックまとめ買いセールがすごく熱い!中には90%オフとかもあって、1冊ずつ買うよりまとめ買いした方が安いという現象が起こってます。例えば『たわら猫とまちがい人生』。 全7巻で301円! 『たわら猫とまちがい人生』はマンガボックスの中で一番の…

【花とアリス殺人事件】3で割っても、4で割っても、5で割っても1余る

岩井俊二監督のアニメーション映画『花とアリス殺人事件』。内容は、転校生と引きこもりの女子中学生が、1年前に殺されたと噂されるユダの正体を探るというものです。青春感の溢れる内容に胸がモキモキしましたぜ。 コミカライズもしているのですが、その漫…

『べっちんとまんだら』歪んだ友情がとてももどかしい!

死民(ゾンビ)が闊歩する杉並区の河川敷で、二人の女子高生が過激なサバゲーを行う漫画が『べっちんとまんだら』です。女子高生の「べっちん」と「まんだら」が協力して(?)死民を退治していきます。 河川敷と聞くと、蚊とか羽虫が湧いているイメージがあ…

進化論の例外をうまく説明する『SCF特異昆虫』

生物は、まったく接触のない環境にも関わらず、似通った方向に進化することがある。それは平行進化や収斂進化と呼ばれるような現象で、生物の普遍的な不思議を内包しているように感じます。そんな進化をテーマにした漫画が『SCF特異昆虫』です。 もし、何光…

『国民クイズ』これが理想の平等なのかもしれない

クイズ番組が最高権力を持っていて、そのクイズ番組である点数をとることができれば、国家がその点数を取った人の希望を叶える、そんなすさまじい憲法を描いた漫画が『国民クイズ』です。 お金が欲しい、外国産ワインの輸入禁止、隣の奥さんを殺して欲しい等…

いくつ分かる?1900年代のSFネタがいっぱいの漫画『凹村戦争』

もしSF映画の中の出来事が現実でも起きたなら、漫画『凹村戦争』はそんな妄想を具現化したような内容です。四方を高い山に囲まれたとある村「凹村」。そこにある日、物体エックスが降って来て、受験を後に控えた中学三年生が巻き込まれていきます。 偉大なる…

不思議な存在がいる領域『空中庭園の人々 冬目景作品集』

世界のどこかに人とは異なる思想を持つ生体がいて、なおかつ人に対して友好的だったら…そんなショートストーリーが楽しめる漫画が『空中庭園の人々 冬目景作品集』です。 「空中庭園」という言葉に魅力的な何かを感じるのですが、短編集の中にはその言葉は見…

「天空の城ラピュタ」を観たときの高揚感をもう一度『リンドバーグ』

子供の頃、初めて「天空の城ラピュタ」を観たときのような高揚感。そんなワクワクさを呼び起こされた漫画が『リンドバーグ』でした。これは飛行系ファンタジーの傑作なのではないか!? 霧深き国…「エルドゥラ」… 四方を”ボーダー”と呼ばれる絶壁に囲まれ、…

アンドロイド達の強奪に抗おう『100-HANDRED- 高畠エナガ短編集 2 』

地表の98%が砂漠となった未来。人々とアンドロイドが共存する世界は滅びの時を迎えようとしていた。。世界観がすごくいいです! 『100-HANDRED- 高畠エナガ短編集 2 』に、そんな終末な世界を舞台にしたバトルもの漫画が含まれています。とある箱を開ける…

『ルサンチマン』仮想現実世界で30歳独身男がAIとキャッキャウフフする

仮想現実の世界に人工知能(AI)が生活していて、人間はその世界に自由に出入りできる。そして、AIといろんなプレイができる。漫画『ルサンチマン』の世界設定です。舞台は2015年。 そして2016年現在、残念ながらまだ時代が追いついていないです。 仮想現実…

螺旋状の軌道エレベーターという着想がすごい『ツォルコフスキー・ハイウェイ』

もしも道路が宇宙まで伸びていて、自動車で行けるようになったならば。。そんなものすごく長い道路を描いた漫画が『ツォルコフスキー・ハイウェイ』です。 宇宙へ物資を運搬するためのアイデアのひとつに軌道エレベータがあります。一般には、ケーブルが地上…

『2^999』じゃんけんで999連勝するために用意される人々

ウルトラジャンプの幻の名作『2^999(2の999乗)』がKindleストアで発売しとる!しかも『無限登山』『地球貫通トンネル』『ウォーバイター』も含んでいるだと!? そんなわけで即買いです。ずっと書籍化されるのを願っていました。 『2^999』は「SFはこんなに…

『響子と父さん』頑固さを受け入れられる関係っていいね

「父さん」というと「頑固」という言葉がすぐ頭に思い浮かびます。自分に非のあることがあっても決して謝らない。実際、僕の父は誰かに謝ったところを見たことがないです。おそらくは、よく分からないプライドで生きているのだと思います。 そんなよく分から…