マイナー・マイナー

隠れた名作の発掘が生きがい。

2010年に読んで面白かった本のまとめ

今年も最後の日ということで,2010年に読んで印象に残った本をまとめました.なんとか今年中にまとめたかったけれど,時間があまり取れなくて取り急ぎでまとめた感じです.完全なる自己満足です.どうぞ!


10 限りなく透明に近いブルー
クスリと暴力の溢れる世界に生きる人達の物語.妄想や現実をフラットに淡々と語る文章が特徴的です.鬱積感というか,どこにも行けない感を感じた作品です.


9 思考の整理学
思考というリソースを整理する方法について書かれた本.思考を整理することで,創造的なモノをアウトプットできる.そのためのコントロール力の身につけ方が書かれた良書です.


8 フィット・フォー・ライフ
ナチュラル・ハイジーンとよばれる自然指向の健康法指南書.食べ物の消化に使うエネルギーを節約するという考え方は斬新に感じたけれどもすごい説得力がありました.


7 年刊日本SF傑作選 量子回廊
2009年に話題となったSFの短編集.アイデアの無限性というか,まだ踏み入れていない領域がいっぱい感じられる1冊です.twitter小説の衝撃は忘れられないです.


6 小さなチーム,大きな仕事 37シグナルズ成功の法則
Ruby on Railsで有名な会社の仕事に対する取り組み方,理念が書かれた本.小さな会社であるからこそ実現できる超高効率と圧倒的な生産性を実感できる本だと思います.


5 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
タイトルの通り,野球部の女子マネジャーがマネジメントをします.マネジメントの入門書の入門書だと感じますが,それよりも目から水が出るような感動が印象に残った本でした.


4 闇金ウシジマくん
闇金と,そこに関わる人達の物語.社会の裏の描写がリアルで,その怖さがビシバシ伝わってきました.自分とお金に負けるとはどういうことかを教えてくれる作品です.


3 虐殺器官
大量虐殺の要因を探すという内容の小説.世界の裏側を描いたような作品であり,組織や倫理のあり方というのを問うような作品です.ラストはあるべきところに収束したような感じで素敵でした.


2 進撃の巨人
謎の巨人がいる世界の物語.巨人が容赦なく人の領土を蹂躙していく描写が強く印象に残ります.物語も秀逸で,絶望感の中で立ち向かう主人公達に共感と熱いものを感じました.


1 ウォール街のランダムウォーカー―株式投資の不滅の真理
歴史に裏付けられた株式投資の真理と,その真理を利用した株式投資の指南書.情報量が多く,その質も高いので,この1冊を読めば株式投資のレベルが一気に上がると感じます.


いやー,本ってほんとうにおもしろいですね.2011年はもっと他のジャンルの本に挑戦していこう!