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隠れた名作の発掘が生きがい。

とある魔術の禁書目録の魔力,あるいは引力


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ここ数週間ほど『とある魔術の禁書目録』の小説にはまっていた.


隙間時間に読んでいこうと思っていた小説だったけれど,一度読むと抜け出せなくなり,なおかつ巻を増すごとに面白くなっていくために,気がついたら他の作業が手に付かなくなるという状態に陥った.「これはもう一気に読むしかない」という結論に至ったため,ここ数日は猛烈な勢いで読んでいた.この魔力,あるいは引力がすごかった.


内容は,主人公が超能力で攻撃されたり,魔術で攻撃されたりする.「科学と魔術」からは,それぞれ「SFとファンタジー」という作品のカテゴリを連想するのだけれど,その枠に囚われることなく,それらから面白そうなところを抽出し,加工した作品となっていると感じる.毎回,絶望的な状況に追い込まれるけれど,熱い何かでハッピーエンドを掴み取っていく.


巻を増すごとに面白くなっていくのは,世界に馴染んでいくということや登場人物が増えていくということも要因にあげられるけれども,主人公周辺の人物がだんだんと良い意味で個性が壊れていくことにもあると感じる.主人公に改心させられた人物が織りなす展開は読んでいて飽きない.ライトノベルのお約束というものだろうか?


とある魔術の禁書目録』を18巻まで読み終えた今日ではあるが,まだまだ読みたいという欲望が強い.ショートストーリィと『とある科学の超電磁砲』は9月の後半に一気読みを予定しており,それが9月のモチベーションだ.