頭上は大地、眼下は星海

- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/04/30
- メディア: 新書
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『天獄と地国』は小林泰三さんのSF作品で、『海を見る人』に収録されていた同タイトルの短編を長編化した小説です。「海賊」の取りこぼしを生活の糧とする「落穂拾い」の物語です。資源の乏しい宇宙空間という残酷さの描写が印象に残りました。
自分に欠けているもの、それは探究力なのではないかなと実感させられる内容でした。誰かが知っている情報ではなく、まだ誰も知らない情報を明らかにすること。それを明らかにしたい意志が強ければ強いほど、行動に力強さが表れるのではないかなと思った作品です。