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『少女終末旅行』と『BLAME!』の共通点


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荒廃した階層都市を2人の少女が旅をする…


つくみずさんの漫画『少女終末旅行』が熱いです!文明が崩壊した世界を少女達が旅をする。そして、旅中で人類が存在した形跡を見つけては感傷に浸る。そんな展開がたまらないです。


そして、『少女終末旅行』を読むと弐瓶勉さんの漫画『BLAME!』が頭をよぎるんですよね。巨大な階層都市の中で主人公がある遺伝子を探す、という漫画なのですが、どことなく共通点があるように感じます。


階層都市、終末観、廃墟…そんな普遍的な要素が『少女終末旅行』と『BLAME!』に共通してありそうです。2つの漫画に共通にあるような要素を調べてまとめました。(ネタバレ注意)

旅路は2人

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左:『少女終末旅行』のチト&ユーリ
右:『BLAME!』の霧亥&シボ


主人公が1人だと何にも会話なく進むだろうし、3人だとわちゃわちゃして終末の孤独感が演出できない。そんなわけで、2人の旅路というのが漫画にほどよく映えるんじゃないかなと思います。

階層都市

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上:『少女終末旅行』の 01話
下:『BLAME!』の LOG.1


都市の上に都市…そんな世界観が2つの漫画にあります。人類の発展によって階層都市が作られますが、人類の衰退、もしくは増築を止められないという理由によって、閑散とした光景となります。

固形食料

野菜や家畜を育てる環境が少なくなってくるのであれば、おのずと保存がきく携帯食料がたくさん作られそうです。『少女終末旅行』では主食として、『BLAME!』ではシャキサクとして登場します。

両方の漫画に魚が登場します。人間はかろうじて生きているけれど、魚という原始的な生物もかろうじて生きている、そんな描写に生命の力強さを感じます。

紙の本は寿命が長く記録と再生が容易なので、終末でも残っていそうですよね。『BLAME!』では本を読んで「大地って何だ」と呟きます。かつて記録した情報が遠い未来のどこかで再生される、そんな描写が素敵すぎます。


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建設機械

巨大な都市階層を人の手で作り上げるのは困難のため、都市の建物を建設・保守するための自律機械が登場しそうです。人の利便性のために作られた機械が人がいなくなっても稼働し続けるという世界観、良いですよね。

管理AI

技術が発展すれば人間の生活を支援・管理する人工知能(AI)も登場しそうです。おそらくは高度なAIとなるため、自我を持ったような振る舞いをするんじゃないかな。

まとめ

階層都市が登場する漫画『少女終末旅行』と『BLAME!』の共通点を調べました。共通点には普遍的な何かがあって、その何かに素敵さを感じます。『少女終末旅行』や『BLAME!』みたいな漫画、もっと出て欲しいなぁ…


少女終末旅行 1巻 (バンチコミックス)

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