マイナー・マイナー

隠れた名作の発掘が生きがい。

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

フラッタ・リンツ・ライフ

森博嗣さんの小説.英語では『Flutter into Life』.Flutterとははためきや回転という意味らしい.人はおそらく誰もが理想的に生きたいと思っているが,生活は外圧によって制約される.そんなさけられない干渉の中で自由を求めるパイロットの人生観がすばら…

「仕組み」仕事術

泉正人さんの仕事技術のアドバイス書。仕事に「仕組み」を作れば効率が上がってうれしいそうです。まだ実践はしていないので何とも言えないのですが、本書のテクニックを使えば効率が上がる予感をビシバシ漂わせています。 僕が魅力を感じた所は以下の3点。 …

神様のパズル

機本伸司さんのSF小説.「宇宙を作ることはできるのか?」という疑問に量子力学やら宇宙論などの先駆的知識を織り交ぜながらの議論が面白い.専門的な知識の概要は知っているものとして議論を進めている感があることと,どこまでが既存の理論か創作の理論か…

おもいでエマノン

梶尾真治×鶴田謙二.「地球に生命が発生してから今までのすべての記憶」を持っている少女という壮大だけど熱くせつないものを感じさせる設定.永遠を想起させる物語はとても好きで,それに伴う悲しくも幸せな瞬間を感じられる仕上がりとなってます.癒される…