マイナー・マイナー

隠れた名作の発掘が生きがい。

漫画

『オキテネムル』生物の不思議を応用する面白さ

連打一人さんの『オキテネムル』を読みました。全9巻の漫画です。 とある商店街でキリン男(頭はキリン、首以下は人間)が現れたところから物語は始まります。キリン男は無差別に人を襲い、そして突如現れた何者かによって駆除されます。 キリン男が現れた…

ずっと終わらない暗黒と正義『勇者たち』

暗黒を倒せば、次の暗黒… そんな連鎖を描いた『勇者たち』がすごいです。浅野いにおさんの1巻完結の漫画です。 舞台は暗黒の潜む森。勇者たちが暗黒の魂にのっとられた仲間(トン助)を倒したところから物語は始まります。トン助の封印後、勇者たちは森から…

永遠に生きることは不幸なのか『銀河の死なない子供たちへ』

死なない日常を描いた漫画が施川ユウキさんの『銀河の死なない子供たちへ』です。全2巻です。 主な登場人物は、子供の「π」「マッキ」と、その母である「ママ」の3人です。3人は死ぬことがなく、人類の足跡が残る地球で、永遠とも続くような日々を過ごしま…

『そらトびタマシイ』他の命を糧にして生きていく

しばらくぶりに五十嵐大介さんの漫画『そらトびタマシイ』を読みました。全部で6編からなる作品集です。いやー、心に響くものがありますよ。 命を糧にして今の命がある…そんなテーマを感じる作品集です。例えば、表題の「そらトびタマシイ」では食事シーンが…

『第三惑星用心棒』迷走兵器を対処するアンドロイドの物語がすごい

争いの跡が残る大地に、ギターを担いだアンドロイドが降り立つ… そんな絵を楽しめる漫画が野村亮馬さんの『第三惑星用心棒』です。SFファンを虜にする絵がここにありますよ! 西暦2882年 第三惑星 地球 無政府・無国籍状態 紛争が終わり、紛争に利用された兵…

独特な管理 / 監視システムが素敵!おすすめのディストピア漫画9選

ディストピア作品が好きです。ディストピアとはユートピアの反対の世界を描いたような物語で、次のような特徴を持つものを言います。*1 管理 / 監視システムが登場する そのシステムによって公平に分配が行き渡っている(ように見える) そのシステムによる…

余命24時間をどう生きる?『イキガミ』

余命24時間を告げられる… そんな漫画が間瀬元朗さんの『イキガミ』です。全10巻です。 「国家繁栄維持法(通称、国繁法)」が適用された国が舞台です。国繁法とは「死」への恐怖感を植えつけることによって「生命の価値」を再認識させることが目的の法律です…

報われない話満載『隣町のカタストロフ』

ある時、突然に天地が逆転したら… そんな状況を描いた漫画が菅原敬太さんの『隣町のカタストロフ』です。空に落ちそうな町で展開されるドラマが面白いです。全3巻です。 5月28日午前10時12分…天と地が逆になる現象「地変天異」が起きます。街に住む人々はそ…

panpanyaさんのおすすめ漫画5選!異空間に迷い込む系の話が素敵すぎます

panpanyaさんの漫画が好きです。日常に接している不思議を体験する話が非常に面白いです。 絵の特徴としては、背景が緻密に描かれており、そして主人公はラフな感じで描かれているところにあります。古今東西が入り混じったような背景に浮いた容姿の主人公が…

『足摺り水族館』古いものと新しいものが共存する風景

日常の延長にあるような不思議な世界… そんな世界を楽しめる漫画がpanpanyaさんの『足摺り水族館』です。帯のキャッチコピーは「見捨てられたもの / 忘れられたもの / 新しすぎたもの」…もうね、表現力が素敵すぎますよ! 『足摺り水族館』は14編の短編集で…

きっと協力し合えないサバイバル『今際の路のアリス』

麻生羽呂さん原作、黒田高祥作画の漫画『今際の路のアリス』を読みました。『今際の国のアリス』のスピンオフにして続編の漫画です。 始まりは荒廃した京都。そこで目覚めた佐野紀奈(さのきいな)は、何も思い出せないまま周囲を散策し始め、そして清水寺で…

『二匹目の金魚』日常にある当たり前の調査はきっと楽しい

大人になって気にならなくなったこと…それを気にする漫画がpanpanyaさんの『二匹目の金魚』です。もうね、表現力が素敵すぎますよ! 『二匹目の金魚』は19編からなる短編集です。日常にある当たり前だと思っていたものに疑問を投げかけて掘り下げる…そんな話…

『動物たち』うまく伝えられない恩返しが可愛い

動物たちの予想外な行動に振り回される…そんな漫画がpanpanyaさんの『動物たち』です。もうね、表現力が素敵すぎますよ! 『動物たち』は17編からなる短編集です。大きく引っ越しの話と動物の話があります。 引っ越しの話では、引っ越し日の前後に感じる喪失…

不思議体験は魚とともに『枕魚』

現実なのか夢なのか魚なのか… 魚とともに不思議を経験する漫画がpanpanyaさんの『枕魚』です。もうね、表現力が素敵すぎますよ! 『枕魚』は22編からなる短編集です。ラフな容姿の主人公が不思議な体験をする話が満載です。「魚」がひとつのキーワードになっ…

『蟹に誘われて』日常に潜む不穏さや不思議さを満喫しました

日常と繋がっている不思議な世界を描いた漫画がpanpanyaさんの『蟹に誘われて』です。もうね、表現力が素敵すぎますよ! 絵の特徴としては、背景が達筆に描かれており、そして対照的に主人公はラフな(やや浮いた)感じで描かれているところにあります。最初…

『かぐや様は告らせたい』の勝敗結果をまとめました

赤坂アカさんの漫画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』がアニメ化必至のおもしろさですよ! この漫画は、生徒会の副会長「四宮かぐや」と会長「白銀御行」が主人公で、お互いが自分に告白させようと画策するラブコメです。「如何に相手に告白…

『新装版 ブラム学園! 弐瓶勉フルカラー作品集』やわらかいBLAME!が楽しめます

二瓶勉先生のあの作品集が新装版になって登場しました!その名も『新装版 ブラム学園! 弐瓶勉フルカラー作品集』です。 経緯を話すと、『ブラム学園! アンドソーオン 弐瓶勉作品集』がまず2008年に出版されました。その後、同作品が電子書籍でも発売されま…

『あの子と遊んじゃいけません』大人向けあぶないエンターテインメント

あぶない…けれどおもしろい! そんな漫画がどろりさんの『あの子と遊んじゃいけません』です。15編の短編集です。モラル的に大丈夫かな?という描写があるので、読むのは注意が必要です。 人が理性でフタをしているような嫌な性質があると思います。そのフタ…

『赤橙』天才の仕掛ける罠が魅力的!

二重三重に仕組まれた罠がおもしろい! そんな漫画が大部慧史さん原作、 小川亮さん作画の『赤橙』です。タイトルは「せきとう」と呼びます。3巻完結です。 主人公の高校生「黒星潤(ほしのじゅん)」は、凶悪殺人鬼「大瓦ユウキ(おおがわらゆうき)」の逮…

2017年出版・完結のおすすめのマイナー漫画9選

2017年に読んで面白かった漫画(隠れた名作)を紹介します。対象は2017年にKindleストアで完結巻が出版された漫画です。 インコンニウスの城砦 黒街 春と盆暗 中2の男子と第6感 KEYMAN ひとり暮らしのOLを描きました アイアンバディ BOX~箱の中に何か…

『アイアンバディ』二足歩行ロボットが活躍する未来は熱いです

二足歩行ロボットの開発現場が熱い漫画といえば左藤真通さんの『アイアンバディ』です。全4巻です。 西真(にしま)工業の代表「西村真琴(にしむらまこと)」は単独で二足歩行ロボット「ロビンソン」を開発していた。しかし、資金不足のため、とうとう工場…

『KEYMAN』正義と悪はなかなか綺麗に割り切れない

アメリカンヒーローものコミックを日本風に表現したような… そんな画風の漫画がわらいなくさんの『KEYMAN』です。13巻完結です。 舞台は人類種と獣人種が暮らす1900年代の世界。アメリカのロックヴィル市では超人的な力を持つキーマン(KEYMAN)と呼ばれるヒー…

『中2の男子と第6感』妄想と自己嫌悪を繰り返して成長していくわけで

中学を卒業した男性なら共感すると思うんですけど、中学二年生の頃って理想の女性を妄想してはヘラヘラし、そして自己嫌悪するというループにはまってなかったですか? その不敏さを堪能できるのが福満しげゆきさんの『中2の男子と第6感』です。4巻完結の…

『我らコンタクティ』ロケットにロマンをいっぱい載せています

宇宙にいる誰かに向かってメッセージを送る…そんなロマンを存分に感じることができる物語が森田るいさんの『我らコンタクティ』です。1巻完結の漫画です。 会社員の「椎ノ木カナエ」は、帰り道で幼馴染の「中平かずき」に久しぶりに出会います。そして、かず…

【王様達のヴァイキング】是枝PCの天板の数字を7割解読しました

ハッカーやクラッカー達を描いた漫画『王様達のヴァイキング』が面白いです。主人公の「是枝一希(これえだかずき)」がハッカーとして成長していく過程がめっちゃ熱いです。 そんな主人公が愛用しているThinkPadの天板には数字のシールがたくさん貼られてい…

立方体の建物×パズル×だまし絵『BOX~箱の中に何かいる~』

名状し難いものがいる! そんな漫画が諸星大二郎さんの漫画『BOX~箱の中に何かいる~』です。全3巻。 物語は主人公の多角光二の元に送り主が不明の「箱根細工(からくり箱)」が届くところから始まります。その箱根細工を解くと、同時に街に異変が起きま…

漫画版『Ever17』がものすごく良いところで終わる件

そういえば、2017年ってEver17の年じゃないか! というのを2017年が終わる2ヶ月前に気づきました。これに気づけなかったの、ファンとして情けない… 『Ever17 -the out of infinity-』は2002年にKIDから発売されたアドベンチャーゲームです。2017年に存在する…

『有害都市』表現の自由が規制される…そんな社会になりそうですよね

表現の自由ってなんでしょうね。 そんな疑問を考えさせられる漫画が筒井哲也さんの『有害都市』です。全2巻。 舞台は2020年の東京オリンピックが目前となった日本。不適切と判断されたものを排斥する運動が活発になり始めます。漫画家の主人公はそんな状況下…

過激な法律によってもたらされる様々な正義『トリガー』

ある一部の選ばれた人が、拳銃で人を殺めることが許される「射殺許可法」。 そんな法が適用された社会で様々な正義が示される物語が『トリガー』です。板倉俊之さん原作の小説で、漫画版は武村勇治さんが作画をされています。漫画は5巻完結です。 舞台は国王…

『バテリバイス 人間電池と砂の巨像』電力を生み出す人々の住む世界…素敵です

人間が発電する。 そんな世界を描いた漫画が千賀史貴さんと赤岸Kさんの『バテリバイス 人間電池と砂の巨像』です。2巻完結です。 舞台はとある島。そこには王都を中心に四つの「農園」が存在します。農園には体内で電気を生み出して体外に出力することがで…