『Remothered: Broken Porcelain(リマザード:ブロークン ポーセリン)』をプレイしました。一本の映画を観るようなゲームでした。
寄宿学校を追放された少女・ジェニファーは、アシュマン・インというホテルで住み込みのスタッフとして働きます。そこで出会った少女・リンゼーとともに、屋敷の中の不穏な存在から逃れようとする…というのが物語のあらすじです。
本作は『Remothered: Tormented Fathers(リマザード:トーメンテッド ファーザーズ)』の続編のゲームでもあります。前作と比較しながら感想を綴りました。
ホラーというよりはミステリー?
本作はホラーというよりはミステリー要素が強いと思いました。さまざまな登場人物がいるのですが、それらの正体が明かされないまま物語は進行します。物語が進むについて、徐々に登場人物の正体が明らかになっていきますが、この過程が面白いです。
また、主に操作できるキャラクターはジェニファーですが、シーンごとに操作できるキャラクターが変わったりします。主観ではなく物語を俯瞰してリマザードという物語の全体像を見るような体験となり、この点がホラーというよりはミステリー要素を強めているとも思いました。
リマザードはとある女性の老人の語りから始まりましたが、その女性の正体が最後に明らかなります。その結果、断片的な情報がつながって線となり「うおー!」となったのですが、この感覚は小説『十角館の殺人』を読んだ時の感覚に近かったです。
怖さは半減
前作は、主人公は弱く逃げ隠れを主体としたアクションでしたが、今回はアグレッシブに行動できます。逃げ隠れもできますが、走ってもスタミナ切れがなく、見つかっても逃げ切れます。なので、後半は大胆にホテルの中を闊歩していました。ただし、曲がり角で待たれていて急に出くわすとびくんとなるので、そこだけは怖かったです。
なくても大丈夫なアイテムとスキル
アイテムを組み合わせて強化したりできるのですが、実際あまり使わなかったです。スキルの強化も前作にはなかった要素ですが、あまり効果を感じなかったです。その点が少しだけもったいないと思いました。
まとめ
『Remothered: Broken Porcelain(リマザード:ブロークン ポーセリン)』の感想でした。三部作のようですが、物語の全貌を結構見せてくれたので、3作目がどうなるか、気になるところです。フェルトン博士の過去を描くのではないのかな、というのが予想です。