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隠れた名作の発掘が生きがい。

『課題解決とサービス実装のためのAIプロジェクト実践読本』これ、欲しかった一冊!

AIをシステムに導入するプロジェクトがこれからますます増えていくと感じています。同時にAIにに乗り遅れてはいけないという危機感もあります。エンジニアとして生きていくためはシステムへのAIの導入方法をある程度は知っておきたいです。


その要望を満たす1冊が株式会社オプティム監修、山本大祐著者の『課題解決とサービス実装のためのAIプロジェクト実践読本』です。これは欲しかった一冊です!


基本的な知識からプロジェクトの立ち上げ方までを体系的にまとめられているように思いました。また、最後にケーススタディがあるのも嬉しい部分です。

  • 第1章 AIで何かやってみせてよ
  • 第2章 AIの基礎知識
  • 第3章 AIプロジェクトの立ち上げ
  • 第4章 AIコーディングの基礎
  • 第5章 AIサービスの提供と運用
  • 第6章 AIプロジェクト・ケーススタディ
  • まとめ


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『ペンギンの島』効率を考えた施設のレベルアップ

モバイルアプリ『ペンギンの島』にはまっていました。ペンギンとそのペンギンが住む島を育てるシミュレーションゲームです。ゆったりと楽しめることもできるゲームですが、どちらかというと島を効率的に育てることに注力していました。


島を発展させるためにはゴールドとハートを稼ぐ必要があります。ゴールドを効率的に稼ぐためには施設をレベルアップさせていくことが重要になってきます。1回のレベルアップでゴールド収入が200%から1000%増加するため、レベルアップを繰り返すと収入が激増します。


ゴールド収入の発生間隔は施設によって違います。ゴールドを3秒毎に得られる施設もあれば、10秒毎に得られる施設もあります。一見すると稼ぐ効率は3秒毎の方が良さそうに見えますが、ゴールドの発生間隔が長い施設ほど初期レベルで得られるゴールドの量が多いため、どちらが良いかは判断がつきにくいです。


(A) 3秒毎にゴールド収入が得られる施設
(B) 10秒毎にゴールド収入が得られる施設


どちらをレベルアップしていけば効率良くゴールドを稼げるか検証しました。


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  • 収入発生関数
  • 割合関数
  • 収入関数
  • シミュレーション結果
  • まとめ
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2019年の振り返りと2020年の抱負

あけましておめでとうございます。 2019年は18記事書きました。例年と比べると少ない投稿数です。まぁ、PS4のゲーム『Dead by Daylight(DbD)』に没頭しすぎて投稿をさぼっていました。


DbDは1対4のおにごっこみたいなオンライン専用ゲームです。キラー1人、サバイバー4人に分かれ、キラーはサバイバーを処刑しようと、サバイバーは生き残ろうと行動するゲームです。


そんなDbDにハマりまくっていた1年の振り返りです。記事もDbDが中心です。

  • 1月 『Dead by Daylight』サバイバーランク1になるまでの軌跡
  • 2月 【Dead by Daylight】キラーの出現回数とパークの使用状況を集計しました(2019年1月)
  • 3月 【Dead by Daylight】人気のあるサバイバーとキラーのまとめ(2019年2月)
  • 4月 【Dead by Daylight】キラーにキャンプされる頻度を調べました(2019年3月)
  • 5月 【Dead by Daylight】対ヒルビリー戦におけるサバイバーの対策と立ち回り
  • 6月 【Dead by Daylight】絶望的な状況からの奇跡的な生還劇7選
  • 7月 QA表への質問の書き方 【システムエンジニア向け】
  • 8月 『因業探偵 リターンズ~新藤礼都の冒険~』あの素晴らしい邪悪をもう一度!
  • 9月 『ぼくらのよあけ』未来の団地と宇宙船
  • 10月 『24』が面白すぎてつらい…
  • 11月 『ナチュン人智を超えた存在が徐々に見えてくる
  • 12月 【Dead by Daylight】遭遇率の高いキラーとサバイバーのまとめ(2019)
  • まとめ
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【Dead by Daylight】遭遇率の高いキラーとサバイバーのまとめ(2019)

PS4版『Dead by Daylight(デッドバイデイライト)』のプレイを始めて約1年が経ちました。2019年にサバイバーとして対戦した試合数は3410でした。いやー、やりすぎた!


とにかく面白すぎるデッドバイデイライト…出会った頻度の高いキラーとサバイバーをまとめました。2019年の総集編です。

  • 2019年のイベント
  • 対戦数
  • キラーのランキング
  • サバイバーのランキング
  • まとめ


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Dead by Daylight 2019 総集編

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『ナチュン』人智を超えた存在が徐々に見えてくる

都留泰作先生の漫画『ナチュン』を読みました。沖縄の海を舞台にした近未来SFです。全6巻です。


舞台は2050年頃の日本。主人公の「石井光成」はフランシス・デュラム教授が記録したイルカと戯れる映像を見てあるアイデアを思いつき、そのアイデアを実現して世界征服をたくらみます。


イデアの理論の確立にはイルカの生態を観察する必要があり、観察できる場所を求めて琉球諸島にある真計島を訪れます。イルカを近くで見るために、働くことを条件にして漁船に乗せてもらいます。


海に出てイルカの群れに出会った石井は、そこでイルカと共に泳ぐ1人の女性と出会います。しかし、その女性は人が理解できる言葉を話せなかった…というのが物語の導入になります。


野心家の学生と言葉を発せない女性が徐々に打ち解けあっていくような話から、やがて世界を揺るがすような大きな話になっていきます。SF好きにとっては胸が熱くなる展開が待ち受けています。



様々な人が別の研究を進めていくのですが、その過程で共通の理につながるような展開が面白いです。主人公はイルカの観察で、宗教家は豚と人を利用した実験で目的を達成しようとしますが、その過程で人智を超えた存在が見えてきます。


一例として、物語の中盤で、石井は多種多様の人種が集う絶望の世界アンダーワールド〉で労働を強いられるようになります。暗黒の中で見た光を差して、人々はあるひとつの言葉を発します。その様子を見て石井はこう思います。

共通語彙の存在しないこの世界で
なぜその言葉だけが共有されていたんだろう
だが それを説明できる者はここには誰もいなかったのだ


クトゥルフ神話を想起させるようなこの展開がとても熱いです。熱すぎます。人智を超えた存在の配下で人は生きている…それを感じさせる内容がたまらないです。


まだ知り得ない世界の真理に近づく面白さを『ナチュン』は体現していると思いました。とりわけ理系の人々ははまるのではないかなと思います。