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隠れた名作の発掘が生きがい。

『赤橙』天才の仕掛ける罠が魅力的!


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二重三重に仕組まれた罠がおもしろい!


そんな漫画が大部慧史さん原作、 小川亮さん作画の『赤橙』です。タイトルは「せきとう」と呼びます。3巻完結です。


主人公の高校生「黒星潤(ほしのじゅん)」は、凶悪殺人鬼「大瓦ユウキ(おおがわらゆうき)」の逮捕に協力します。大瓦ユウキは逮捕されたものの、脱走して黒星潤の住む豪邸に侵入します。そしてそこにいる人々を次々に殺めていきます。


一方、黒星潤は、彼にとって大切な人「佐波かなえ(さなみかなえ)」が大変なことをする現場を目撃してしまいます。その現場を隠蔽しようと決意し、人の道を外れて行きます…


黒星潤の内には怪物がいて、その怪物は「圧倒的な死のイメージを叩きつけることで人間を容易く蹂躙する」ことができます。その能力を用いて大瓦ユウキや警察などと対峙していくのですが、まぁ強すぎます。


天才が異能を身につけたら、もはやそれは最強だと思うわけです。そんな絶望的な強さを持つ人物とまともに対峙できるのは、やはり別の天才しかいないわけで…


赤橙(1) (週刊少年マガジンコミックス)

赤橙(1) (週刊少年マガジンコミックス)


とりわけ見どころなのが黒星潤と女性警視の「前島真琴(まえじままこと)」との攻防です。


黒星潤は高校の全国模試で1位をとるレベルの天才ですが、前島真琴は東大の法学部を首席で卒業するレベルの天才です。『DEATH NOTE』で例えると、黒星潤が夜神月で前島真琴がLです。


前島真琴の捜査で黒星潤をだんだんと追い詰めていくのですが、そこにはもちろん罠が張られているわけです。そしてその罠がすごいのなんの…「殺さずに殺す」のシナリオが秀逸でした。トラップがすごい漫画ランキングがあったら上位に入るんじゃないかなー。


『赤橙』は大切な何かを守るために罪を重ねていく物語のように感じました。罪を重ねた先に待ちかまえているものに"せつない何か"を感じると思います。