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隠れた名作の発掘が生きがい。

アトモスフィア


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西島大介氏が描くドッペルゲンガー.ある日,わたしの分身が現れたことから世界の対称性が崩れていく.


不条理だけれども,それを赦せる,そんな理想像が漠然と頭の中にある.支離滅裂な現象をも許容し,関心すら希薄な世界で,主人公が本心を気持ちいいほど吐き出してくれる.なぜか読んでいて落ち着くというか癒される作品.結末は衝撃的で,この衝撃を赦せるかどうかがこの作品のテーマだと思います.


アトモスフィア〈1〉 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

アトモスフィア〈1〉 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)