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『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の最後について【感想】


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※ 個人の感想です。ネタバレ注意。


『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を観にいきました。面白かったです。後に尾を引かないような最後を迎えた印象が強いです。あるべきところに着地したような、そんな終わり方でした。


エヴァには大きく区分して4つの最後があると思っています。それは「テレビ版の最後」「旧劇場版の最後」「コミック版の最後」「新劇場版の最後」の4つです。「新劇場版の最後」の最後は、これまでの3つを紡ぐ集大成となっているように感じました。


熱が冷めぬうちに、これまでのエヴァの最後を振り返り、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の最後で何を思ったかを書き綴りました。


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テレビ版の最後

テレビ版の25話「終わる世界」、26話「世界の中心でアイを叫んだけもの」で描かれる最後です。精神世界の描写が続き、最後は自己解決して終わるという内容です。斬新な内容に不完全燃焼感が強く残った最後でした。ゲームでいうとBad End相当だと思っています。

旧劇場版の最後

25話「Air」、26話「まごころを、君に」で描かれる最後です。世界にシンジとアスカが取り残されて「気持ち悪い」で終わります。当時小学生だった僕には、とにかく衝撃的すぎて、心に突き刺さったモヤモヤ感が取れず、その後何年も引きずりました。旧劇場版の最後がTrue Endだと思っています。

コミック版の最後

旧劇場版の26話「まごころを、君に」の最後を「気持ちの良い」仕上げとした内容です。LAST STAGE「旅立ち」の解釈は人それぞれかと思いますが、「もしもの世界で幸せになる」という意味合いを強く感じました。Normal Endだと思っています。

新劇場版の最後

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』で描かれる最後です。テレビ版で(おそらく)やりたかった心の補完を描き切り、最後の世界も幸福さと現実感を伴うもので、大団円だったと思います。数年続くようなモヤモヤ感もなかったです。Good Endですね。


※ 大多数は「新劇場版の最後」をTrue Endと感じると思います。しかし、旧劇場版に長く苦しめられた僕にとっては「旧劇場版の最後」がTrue Endであり、足りなかった要素が「新劇場版の最後」で埋められたという感じが強かったです。

まとめ

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の最後は「テレビ版の最後」「旧劇場版の最後」「コミック版の最後」で埋めて欲しいと望まれた要素が補完されるような内容だったと思います。清々しさが後に残りました。良い完結でした。


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