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『人外サーカス』サーカス団の技VS吸血鬼の暴力


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サーカス団 vs 吸血鬼軍団


そんなバトルアクションを楽しめる小説が小林泰三先生の『人外サーカス』です。『ネフィリム 超吸血幻想譚』の続編です。まさか続編が出るとは!?


とあるサーカス団の男が女をサーカスに連れ込むところから物語は始まります。女の正体は吸血鬼であり、テントの中で男を襲おうとします。しかし、男の正体はサーカス団に偽装した対吸血鬼軍隊「コンソーシアム」の隊員であり、吸血鬼を返り討ちにします。


サーカス団から逃げた吸血鬼から、吸血鬼軍団はコンソーシアムがサーカス団に偽装していることを知ります。吸血鬼軍団はサーカス団を調査するために動きます。


一方、経営危機に陥っているサーカス団「インクレディブルサーカス」は、とある街でテントの設営を始めます。そこに吸血鬼が現れます…




「油断をいかにして作るか」という心理戦が見どころの小説でした。人間離れした腕力と、負傷してもすぐに回復する肉体をもった吸血鬼…そんな絶望に襲われるサーカス団が知恵とサーカスのスキルを駆使してあらがう描写がおもしろかったです。


以下は主な登場人物です。

吸血鬼

クイーンビー…スタイルの良い金髪の女
グリズリ…大柄な男の姿の怪物
モーレイ…二十代の女の姿の怪物
ウィーゼル…十代の少年の姿の怪物
トータス…黒衣の年老いた男の姿の怪物
キャタピラー…天井からぶら下がっていた怪物
ミーティア…陰気だが精悍な気を放つ吸血鬼(一匹狼)
キリフィッシュ…幼い少女の怪物(おそらく表紙の人)

インクレディブルサーカス

蘭堂幸太郎(ランディ)…手品師で長身のスマートな東洋人
シューティ…クロスボウ使いで長髪でがっしりとした体格の白人
ピエロ…小柄なおやじ
ビストリィ…アクロバット担当の白人男性
アヤミ・ガドット…手品のアシスタントで東洋系の女性
リジィ…空中ブランコ担当の黒人男性
ジェヌ…リジィの相方でやや年上の黒人女性
レーラー…猛獣使いの白人女性
クワイ…東洋系の女性オートバイ曲芸師
キブキィ…背の高い白人女性のアクロバット芸人
ジャン…サーカス団のリーダー

その他

ランドルフ…伝説の吸血鬼ハンター
カーミラ…前作に登場した吸血鬼
岡崎徳三郎…杖をついた老人


ランドルフは前作から、岡崎徳三郎は別作品にも出ている人物です。特に岡崎徳三郎は良い味を出していました。


ランドルフが登場】
minor.hatenablog.com


【岡崎徳三郎が登場】
minor.hatenablog.com
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