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『黒街』最終回に煮え切らなさを感じるブラック(バイト)ユーモア


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ゾンビ、怪物、邪神…そんな怪異が徐々に街にあふれてくる漫画が小池ノクトさんの漫画『黒街』です。ブラック(バイト)ユーモアあふれる話が面白いです。3巻完結。


主人公は高校生の「幸一」。父と二人で「黒街」で暮らしており、ある理由により学校をサボっています。そんな彼の元にさまざまな怪異が起こり始めます。


物語は父の再就職先の話から始まります。毎日くたびれた様子で帰ってくる父の姿を見て「職場はブラックなのかな?」と思っていたら本当にブラックだったという話です。その後、転々と職場を変えるのですが、やっぱりブラックという展開が続きます。


途中から学校の話も混ざり始めます。邪神部(という部活)の「小早川英子」と出会い、こんな状況はさすがにおかしいということで、怪異の真相を明らかにしようと行動します。


黒街 2 (少年チャンピオンコミックス・タップ!)

黒街 2 (少年チャンピオンコミックス・タップ!)

1巻の表紙は怖いので2巻を載せました


つくづく思うんですけど、ギャグとホラーは紙一重なんですよね。『黒街』はギャグとホラーを合わせ持っているのが特徴的なのですが、最初はギャグだと感じた話もよくよく考えると怖いぜこれ、なこともあります。ギャグとホラーが重ね合わさった奇妙な世界観が素敵です。


また、街の住人がだんだんと壊れていく、小さな怪異がだんだんと大きくなっていくという展開も面白い要素のひとつです。今日起こった怪異が翌日には普通に扱われる…そんなことを繰り返していたら大変なことになるの必至です。伊藤潤二さんの漫画『うずまき』に似ているように思いました。


そして、物語の最後の方で明かされる真相に衝撃を受け、終わり方に煮え切らなさを感じます。怪異の真相が(うすうす)分かっていたとしても受け入れられない感情というのがありますよね。後味が良いやら悪いやらな最終回でした。