マイナー・マイナー

隠れた名作の発掘が生きがい。

劇場版『BLAME!』の原作とは違う熱い設定のまとめ

弐瓶勉先生の名作漫画『BLAME!』の劇場版アニメが熱いです!


https://www.blame.jp/www.blame.jp


巨大な都市階層の世界と戦闘シーンが素敵すぎますよね。内容は原作に沿ったものではなく、原作の設定を所々引用して作られたようなストーリーでした。原作とは違う設定も出てきます。そんな設定に劇場版ならではの素敵さがあります。


そんなわけで、原作と相違ある設定で、個人的に熱かったところをまとめました。ネタバレ注意!

  • 監視塔
  • 霧亥が持ってきた食料
  • くされ祠
  • 自動工場
  • 偽装端末
  • 塗布防電発生装置
  • 謎のドーピング剤
  • イメージと違ってびっくりしたところ
    • セーフガードの動き
    • サナカンの自己紹介
    • えっ、珪素生物出てこないの?
続きを読む

【Node.js】Promiseを利用してAPIを並列に呼び出す

あるAPIを並列に呼び出し、
1. APIへのリクエストがすべて成功したらSuccess
2. APIへのリクエストがひとつでも失敗したらFailure
する、そんなプログラムを書きました。Node.jsとPromiseで実装しました。

  • サンプルコード
    • クライアント側
    • サーバ側
  • 処理結果
    • すべてのリクエストが成功する場合
    • ひとつでもリクエストが失敗する場合
続きを読む

バラエティ豊富な不快をどうぞ『肉食屋敷』

小林泰三さんの短編小説『肉食屋敷』は、バラエティに富んだ不快系ホラーな作品です。4つの短編で構成されていて、「怪獣小説」「西部劇」「サイコスリラー」「ミステリー」と、さまざまなジャンルがそろっています。


小林泰三さんの小説といえば、グロい内容であればとことんグロく、サイコな内容であればとことんサイコなのが特徴です。しかし、『肉食屋敷』はグロさとサイコさが控えめであるため、耐性がない人にとっては読みやすい小説だと思いました。


エグい描写は控えめでしたが、気がつけば眉間にしわを寄せながら読んでいました。おそらくは「不快」に感じる部分が多くあって、そこには関わりたくないと本能が訴えているのだと思います。


そんな一風変わった怖さが魅力的な小説、それが『肉食屋敷』でした。あ、エグい描写は少ないとはいっても、平均以上にエグい描写はやっぱりあるので注意!


肉食屋敷

役場に努める公務員がとある研究所を訪れたらひどい目にあった話です。恐竜が生きていた時代の地層から採取したDNAを復元したら、とんでもない生物だった。未知のものに手を出すのは良いけれど、それにはリスクを伴うという教訓が得られる話ですね。

ジャンク

とある荒野でハンターを狩る「ハンターキラー」の話です。ハンターキラーの胸にはとある女性の顔が移植されています。ハンターキラーにとっては大切な一部、そこには悲しい過去が。人間の臓器や神経を利用するような、腐臭漂う世界観が魅力的です。

妻への三通の告白

病気で寝たきりの妻に宛てた手紙を読んでいくような内容です。読んでいくと違和感や齟齬が感じます。そして最後の方でうわぁーってなります。人の思い込みは自由な領域であり、勝ち負けや幸不幸は思い込みで決定するものです。人生に勝つ話。


関連
minor.hatenablog.com

獣の記憶

知らぬ間に女性の死体が自宅に…別の人格「敵対者」に抗う話です。敵対者とノートを通じて対話するのですが、だんだんと壊れた対話になっていく過程にゾッとするものを感じます。自分の意識の外で何かやられているという恐怖が素敵な話です。

ただいま高円寺!4年間で4回引越してやっと分かった不動産選びの4ポイント

高円寺に引っ越しました!


いやー、我ながら今回はすごく満足のいく部屋を借りられたと思います。住んでるだけでモチベーションが上がる、そんな部屋ですよ!


いろいろあって気がつけば関東圏での引越し4回目…さすがにコツが分かってきました。そんなわけで、経験則に基づく不動産選びのポイントをまとめました。以下の4ポイントを押さえれば大きな失敗はしないはず!

  • 交通の利便性 < 住みたい土地
  • 角部屋…お隣さんがうるさいリスクを軽減する!
  • 日に当たろう、日陰は心を蝕むよ
  • 納得がいくまで探そう
  • まとめ
続きを読む

『紫色のクオリア』シュレディンガーの猫が出てくる系作品の最高峰

2000年代といえばアニメや漫画で「シュレディンガーの猫」が流行った年かと思います。


主にパラレルワールドな展開を見せる作品でよく見た記憶があります。並行世界の原理の説明に「シュレディンガーの猫」の思考実験を用いるのが便利なのと、中二っぽい音感がかっこいいという理由で採用されていた感がありました。この思考実験の解釈である「コペンハーゲン解釈」や「多世界解釈」をいかに発展させて面白い作品を作れるか、2000年代はそれを競い合っていた良き時代のように思います。


シュレディンガーの猫が登場する作品はいろいろ出ましたが、その最高峰の作品といえばうえお久光さん著の『紫色のクオリア』なのではないかと思います。クオリアから始まり、量子力学フェルマーの原理大統一理論などが出てきて、科学・物理好きにはたまらない内容になっています。



ざっくりいうと、人間がロボットに見える少女「毬井ゆかり(まりいゆかり)」とボーイッシュな少女「波濤学(はとうまなぶ)」の友情の物語です。大きく二部構成になっています。

毬井についてのエトセトラ

ある猟奇的な殺人事件が起き、そこに巻き込まれる話です。人間がロボットに見えるということは、分解とか修理とかできちゃいそうですよね。

1/1,000,000,000のキス

携帯電話がもうひとりの自分に通じている話です。ひとりの少女を救うために無限の自分が世界の因果に抗う、そんな物語です。熱すぎです。素敵すぎます。


あまりにも面白いので「いずれアニメ化されるのでは?」と思っているのですが、「STEINS;GATE」に先を越されたのと、ブームが下火になってきたのとがあって、まだしばらくはなさそうですね。


関連
minor.hatenablog.com
「毬井についてのエトセトラ」を読むと、玩具修理者のようぐそうとほうとふが連想されるのは僕だけではないはず。


minor.hatenablog.com
「1/1,000,000,000のキス」は脳髄工場の「声」という小説を拡張したような感じの内容です。


minor.hatenablog.com
ファンブックか何かで「STEINS;GATE」は『紫色のクオリア』に影響を受けた旨のことが書いてありました。