仮想現実の世界に人工知能(AI)が生活していて、人間はその世界に自由に出入りできる。そして、AIといろんなプレイができる。漫画『ルサンチマン』の世界設定です。舞台は2015年。
そして2016年現在、残念ながらまだ時代が追いついていないです。
仮想現実とAIが実用レベルで普及するのはまだ先の話ですが、実現したら「痛い」世界になるのではないか?『ルサンチマン』を読んでそんなことを思いました。この漫画は30歳独身の男が中学生くらいの容姿のAIとキャッキャウフフする内容なのですが、まぁ読んでいて痛いのなんの。。
例えるならば、30歳のおっさんがPC上で好きなキャラクターを見てニヤニヤしているところをWebカメラで見ているような、そんな痛さがあります。自分がPCに向かってニヤニヤしているところを想像すると、つらいものがありますよね。でも、そんな光景があたり前になる世界が近づいてきています。
現実を直視しろ。
おれ達にはもう仮想現実しかないんだ。
仮想現実の世界に行くことは逃避と捉えられがちな風潮があると思います。自分の容姿にコンプレックスを持っていて、そのために現実と向き合えないから仮想現実に逃げる、そんな風潮です。そしてその姿が「痛い」という感情の要因なのだろうと思います。
けれど、現在「痛い」と抱いている感情も、仮想現実が普及すればするほど薄くなっていく予感もあります。仮想現実は現実よりも圧倒的に便利だし、現実よりも仮想現実にいる時間の方が長くなりそうです。仮想現実は、逃避のために利用するよりも、生活の一部として利用するようになっていくかと思います。
そんなことを30歳独身のおっさんが考えました。痛いよね…
- 作者: 花沢健吾
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/09/25
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