panpanyaさんの漫画が好きです。日常に接している不思議を体験する話が非常に面白いです。
絵の特徴としては、背景が緻密に描かれており、そして主人公はラフな感じで描かれているところにあります。古今東西が入り混じったような背景に浮いた容姿の主人公がぽつんと存在する…この描写が癖になります。
そんなpanpanyaさんの漫画を5つ紹介します。とりわけ異空間に迷い込む系の話が好きなので、その話も合わせて紹介します。
足摺り水族館
14編の短編集です。水族館、博物館、見知らぬ土地などに行って不思議なものに触れる…そんな話が多数収録されています。
迷い込む系の話『完全商店街』
読むことができない何かのおつかいを母から頼まれて、その何かを探しに行く話です。何かを探してだんだんと不思議の深みへとはまっていく過程が素敵すぎました。
蟹に誘われて
18編の短編集です。ある時はカニに誘われて、またある時は電車で寝過ごして、日常の影に潜んでいるような非日常を体験します。
迷い込む系の話『方彷の呆』
電車の中で寝過ごして見たこともない駅に降りる話です。見たこともない街に初めて足を踏み入れる心細さ…それが伝わってくるような描写が素敵すぎました。
枕魚
22編の短編集です。海や川の生き物が登場する話が多くあります。魚愛に溢れた物語達に不思議な癒しを感じると思います。
迷い込む系の話『地下行脚』
新宿の地下にあると噂される「変わったピザまん」を探しに行きます。増改築によって廃棄されたような階層を彷徨う描写にくらっとくるものを感じました。
動物たち
17編の短編集です。動物たちの予想外の行動に振り回される話が満載です。引っ越しの話も収録されています。
迷い込む系の話『「楽園」ご紹介漫画』
少し遠くへドライブをしていると「楽園」という文字を多く見かける話です。雑誌の「楽園」の紹介をするような内容で、よくよく見るとそうそうたる名前が書かれています。
二匹目の金魚
19編の短編集です。日常生活の中で当たり前だと思っていることに疑問を投げかけて掘り下げていく…そんな物語が満載でした。
迷い込む系の話『知恵』
大きなトロフィーを持って家へ帰る途中にリヤカーを譲り受けますが、そのためにある区画から出られなくなります。不自由さは知恵によって自由になる…そんな教訓が得られる内容でした。
まとめ
panpanyaさんの漫画をまとめました。不思議な空間に迷い込みたい人におすすめです。