マイナー・マイナー

隠れた名作の発掘が生きがい。

2017-01-01から1年間の記事一覧

改竄は犯罪か…『犯罪王ポポネポ』のタイトルの回文がすごい!

『犯罪王ポポネポ』は小路啓之さん著のクライム×ギャグ漫画です。4巻完結。 ある善良な少年「マルキ」が陰謀に巻き込まれ、凶悪犯も怖がる犯罪王「ポポネポ」と間違われて逮捕されます。そして海上刑務所に収監され、そこで囚人達と暮らすことになる…という…

奇妙な論理好きにおすすめ!小林泰三先生の名作小説30選

小林泰三先生はホラー、SF、ミステリーとさまざまなジャンルの小説を書いています。ジャンルは違っていても、共通して「論理展開」が大きな魅力としてあります。受け入れ難い仮説をさも真実であるかのように説得させられる…そんな論理展開力が癖になります。…

『家に棲むもの』身近に得体の知れないものがいる恐怖感

当たり前だと思っているものは、実は怖いものかもしれない。 身近にいる存在が実は得体の知れない存在だと分かる…そんな物語のある小説が小林泰三さんの『家に棲むもの』です。7編の短編集です。 人間は「見たくないものを見られなくするフィルター」を無意…

『クララ殺し』登場人物達の繋がりが見破れそうで見破れない

異なる世界を行き来するファンタジー・ミステリー小説が小林泰三さんの『クララ殺し』です。『アリス殺し』の姉妹編です。 『アリス殺し』はルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を題材にした世界が登場しましたが、『クララ殺し…

『兎が二匹』不老不死の寂しさ描写がつらい…つらすぎる…

胸が張り裂けそうになる具合、すごい… 不老不死系の漫画を今までいくつか読んできましたけど、山うたさんの漫画『兎が二匹』は胸が張り裂けそうになる具合が群を抜いて一番ですね。。こんなにも不老不死系のせつない漫画があっただろうか? 不老不死の女性「…

『多動力』閉塞的な思考を打破する3つの考え方

チェックリストとして定期的に読み返したい。 そう思った本が堀江貴文著の『多動力』です。ベストセラーの本なので読んだ人も多いかと思います。多動力とは何かを端的に表しているのは次の序文。 「多動力」とは何か。 それは、いくつもの異なることを同時に…

【ヒナまつり】三嶋瞳の仕事ぶりをまとめました

(2020年10月4日更新)ついにアニメ化が決定しましたね、ヒナまつり! 笑いあり、涙あり、仕事ありの漫画でめちゃくちゃ面白いですよね。ヒナと新田の共同生活で笑い、アンズの天使さで涙し、そして三嶋瞳で仕事のつらさを実感する、そんなバランスのとれた…

『不死身ラヴァーズ』消滅系女子「長谷部りの」の一覧表

主人公と両想いになったら消える。 そんな性質を持つ彼女を描いた漫画が高木ユーナさんの『不死身ラヴァーズ』です。別冊少年マガジンで連載していた隠れた名作です。 主人公の「甲野じゅん(こうのじゅん)」は「長谷部りの(はせべりの)」のことが好きで…

『銀河は彼女ほどに』滅亡系女子と一緒に過ごす非日常

胸が苦しくなると隕石を降らせる。 そんな性質を持つ彼女を描いた漫画が高木ユーナさんの『銀河は彼女ほどに』です。彼女の機嫌を損ねないようにしないと人類が滅亡してしまう物語です。2巻完結。 主人公の「人(じん)」は同じクラスの「大石阿智(おおいし…

『少女終末旅行』と『BLAME!』の共通点

荒廃した階層都市を2人の少女が旅をする… つくみずさんの漫画『少女終末旅行』が熱いです!文明が崩壊した世界を少女達が旅をする。そして、旅中で人類が存在した形跡を見つけては感傷に浸る。そんな展開がたまらないです。 そして、『少女終末旅行』を読む…

『機械仕掛けのメルディーナ』巨大な機械と北欧美女という至高の組み合わせ

機械大好き。人間嫌い。 ただし美少女!が登場する漫画が宮ちひろさんの『機械仕掛けのメルディーナ』です。スチームパンク感の漂うSFです。2巻完結。 舞台は機械技術が発展したロシアの風土を感じる街。そこに住む「メルディーナ」は機械の処分場で大きな機…

SaaSアプリを構築する前に『The Twelve-Factor App』を知っておけば良かった…

クラウドエンジニアを目指すのであれば『The Twelve-Factor App (12 Factor App)』を知っておかなければ恥をかくんじゃないかな… 『The Twelve-Factor App』はPaaSで有名な企業「Heroku」の人が書いたWebアプリのビルド&デプロイの方法論です。SaaSアプリケ…

『黒街』最終回に煮え切らなさを感じるブラック(バイト)ユーモア

ゾンビ、怪物、邪神…そんな怪異が徐々に街にあふれてくる漫画が小池ノクトさんの漫画『黒街』です。ブラック(バイト)ユーモアあふれる話が面白いです。3巻完結。 主人公は高校生の「幸一」。父と二人で「黒街」で暮らしており、ある理由により学校をサボっ…

『放課後カタストロフィ』オカルトがそろいもそろって滅亡活動

恐怖の大王、イルミナティ、魔術教団… そんなオカルトな存在がわちゃわちゃと集まる漫画が『放課後カタストロフィ -Re:THE END of the end-』です。原作は猪原賽さん、作画は平尾リョウさんです。3巻完結。 「1999年7の月に恐怖の大王が現れる」と予言したこ…

『因業探偵~新藤礼都の事件簿~』論理的思考で弄ぶ快感!

圧倒的な論理的思考ができるのであれば、人を追い込むことも容易いわけで。 論理や理屈をうまく操って事件の関係者を弄ぶ小説が小林泰三さんの小説『因業探偵~新藤礼都の事件簿~』です。『密室・殺人』に登場した女性「新藤礼都(しんどうれつ)」が主人公…

『密室・殺人』論理的思考で謎を解く快感!

「密室殺人」ではなく「密室・殺人」 密室と殺人を描いたミステリー小説が小林泰三さんの『密室・殺人』です。理屈っぽい話好きホイホイなタイトルです。 ある雪山の別荘で女性が墜落死する事件が起きます。また、その女性がいたはずの部屋は密室となってお…

ポケモンGoに翻弄された夏休み(2017)

8月11日〜8月20日まで夏休みでした。そして、昨年と同じくポケモンGoに翻弄されていました。ポケモンGoのためにお出かけする、そんな32歳独身男の夏休みをどうぞ。 8月11日 サンダー捕獲 その1 8月12日 みなとみらいのポケモンGOパーク 8月13日 サンダー捕獲…

会社に行きたくない時に読むと元気でる『ひとり暮らしのOLを描きました』

日曜日の夜になると、よく分からない震えが出ますよね。 「会社行きたくない…」「また休日を無駄に過ごした…」そんな憂鬱な気分からくるよく分からない震えです。全日本もう帰りたい協会の会員の方々は、きっとこの症状に共感を覚えるはず! そんなあるある…

『老ヴォールの惑星』絶望的な状況に抗うという美しさ

生きることは可能だけど、そこで生き続けることに耐えられるかどうか…そんな状況に置かれる小説が小川一水さんの『老ヴォールの惑星』です。 この小説は4編の短編で構成されています。地下の迷宮、海水に覆われた惑星など、様々な絶望的な環境・状況が舞台に…

【アンノーン捕獲の旅】みなとみらいのポケモンGoイベントを楽しんできました

横浜市のみなとみらいで実施のポケモン祭に行ってきました! (開催期間は2017年8月9日〜8月15日) ポケモンGoでレアポケモンのアンノーンが出るということで行ってきました。カップヌードルミュージアムパーク(ジョウトパーク)と赤レンガ倉庫(カントーパ…

『ネの國の雲』匿名が作り出すアンダーグラウンドな怖さ

インターネット上には「匿名」という怖さがありますよね。何者か分からない誰かが何かを書いている、そんな怖さです。 掲示板やチャットで書いた文章があたかも総意となって振る舞うとき、インターネットの持つ力と恐ろしさを同時に感じたりします。そんな恐…

SNSの行き着く先は相互監視社会『ディス魔トピア』

間違った方向に進んだ高度情報化社会って、なぜか心踊りますよね。 お互いがお互いを監視しあう近未来社会を描いた漫画が里好さんの『ディス魔トピア』です。タイトルから察する通り、ディストピアのジャンルに分類されるような内容です。 舞台は「キズナト…

人の思い込みって怖いよね『惨劇アルバム』

とある家族(辺野古家)に起こった惨劇を描いたホラー小説が小林泰三さんの『惨劇アルバム』です。父、母、娘、息子、祖父の5人を主役にした5編の短編に序章・終章が加わった構成です。 「人の思い込みの怖さ」というのが短編で共通したテーマとしてあると感…

記憶を飛ばす勇気ある?『アイリウム』

記憶を飛ばす、そんな状態を意図的に作り出せたら… 飲んでから24時間分の記憶をなくす薬「アイリウム」。そんな薬をテーマにした漫画が小出もと貴さんの『アイリウム』です。1巻完結、全7話のショートストーリーです。 記憶を無くすなんて怖くてできないです…

異常な思想が行き着く先は『セピア色の凄惨』

バッドエンドフラグマックス! 小林泰三さんのホラー小説『セピア色の凄惨』が凄惨です。タイトルからして嫌な予感しかしない! 物語は「探偵と依頼人」から始まります。この中で"ある依頼"の調査報告という形で4つの物語が報告されます。4つの報告が終わっ…

【Java】アノテーションを利用してフィールドの項目長をチェックする

JavaでBeanやDTOのフィールドの項目長をチェックするサンプルプログラムを書きました。フィールドに項目長用のアノテーションを追加し、そのアノテーションとフィールドの項目長とを比較して、項目長がオーバーしていたらログ出力するコードです。

心理学入門漫画『サイコろまんちか』で日常生活を面白く

心理学を生活の中で応用している人、かっこいい! 心理学を使って高校生活をエンジョイしようとする漫画『サイコろまんちか』が面白いです。ヒロインの「伊東」が幼なじみの「阿部」を誘って心理学研究部を立ち上げてなんやかんやする青春コメディです。 基…

思い込みが激しすぎる依頼人達に耐えられる?『安楽探偵』

いくら日本語で意思疎通は取れるといっても、個人の持っている思考は様々なので、話が通じなかったりもしますよね。 中でも思い込みが激しい人とのコミュニケーションは厄介かと思います。その人から必要な情報を引き出したり、説得させたりするのは結構なス…

人工生命体がより人間らしくなる『彼女は一人で歩くのか?』

歩くのでしょう! 人間と人工生命体との関係に素敵なものを感じる小説が森博嗣さんの『彼女は一人で歩くのか? (Does She Walk Alone?)』です。Wシリーズの第1作目です。 人工細胞で作られた生命体「ウォーカロン(walk-alone)」。人間にそっくりで外見から…

JavaScriptでモンティ・ホール問題をシミュレーション!

「モンティ・ホール問題」の解答がなかなか理解できないです。 『終物語』に出てきた確率の問題です。3つの閉まったドアのうち1つだけあるアタリのドアを開ける問題なのですが、この解答が直感的に理解がしがたい内容です。問題の詳細は以下の通り(Wikipedi…