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発熱するマイナー魂

隠れた名作の発掘が生きがい。サブカル作品の感想とIT技術メモ中心のブログです。

『ベントラーベントラー』外星人のトラブル対応力がすごい

日本語の理解できる外星人がいたら、きっと日本人より良い対応をするよ。 地球外星人が地球で暮らせるようになった社会で、ときどき起こる外星人がらみの問題を解決する。そんなSF漫画が野村亮馬さんの『ベントラーベントラー』です。 地球外星人が何か問題…

『エンバンメイズ』どうあがいても絶望な状況へ誘う快感

ダーツ×心理戦 この組み合わせが最高に面白い漫画が田中一行さんの漫画『エンバンメイズ』です。ダーツを狙ったマトへ確実に当てる技量を持ったプレイヤー同士が大金、ときには命を掛けて戦います。 ダーツバトルは通常ルールではなく特殊なルールが加わりま…

因果応報を学ぶおとぎ話『ホブゴブリン 魔女とふたり』

この女の子がホブゴブリン?! つばなさんの漫画『ホブゴブリン 魔女とふたり』を読んでゴブリンのイメージがガラッと変わりました。どうやらゴブリンにはいろんな種類があって、中でもホブゴブリンはひそかに家事を手伝う妖精のことを言うそうです。 森の中…

『春と盆暗』よく分からない妄想を理解する青春ストーリーが素敵

モヤモヤしたら、月面に道路標識を放り投げるとか いろんな妄想を人はするけれど、その妄想は他者から見たらよく分からないものだったりします。けれどもその妄想を理解できた時、お互いの距離が一歩近づけたような関係になったりします。 妄想を理解してお…

【波よ聞いてくれ】ただただ挽回したいという企画が熱い!

『波よ聞いてくれ』の第三回のラジオ放送が熱いです! 『波よ聞いてくれ』は、カレー屋で働く女性(鼓田ミナレ)がとあるきっかけにより札幌のラジオ局でパーソナリティを務めることになる漫画です。ミナレの自己主張の強い性格とボキャブラリーが豊富な言い…

夢魔ブーム到来中?連載中のサキュバス系漫画 4選

最近読んだ漫画に何か共通点があるなーって思ったら、サキュバスでした。これは人々(主に男子)が無意識にサキュバスを求めている証拠ではないか!? そんなわけで(?)、2016年1月現在連載中でサキュバスが登場する漫画を4つ紹介します。 憂鬱くんとサキ…

『インコンニウスの城砦』この科学ファンタジー・スパイ漫画がすごい

ファンタジー世界であっても科学技術と産業で人々が生活しているのであれば、そこにスパイが生まれるのは必然です。 科学ファンタジー+スパイの組み合わせが面白い漫画、それが野村亮馬さんの『インコンニウスの城砦』です。この組み合わせ、今まで見なかっ…

気分が晴れない時に読む漫画『憂鬱くんとサキュバスさん』

気分が晴れなくて何もしたくない…そんな憂鬱な状況にたびたびなりますよね。 そんな時に「がんばれ」ではなく「がんばったね」と、そっと寄り添ってくれるパートナーって最高だと思うんです。漫画『憂鬱くんとサキュバスさん』に出てくるサキュバスさんが、…

『このマンガがすごい! 2017』の1位が完全に予測できなかった件

『このマンガがすごい! 2017』の1位が『中間管理職トネガワ』のようです! たしかにKindleストアでよく見かけるタイトルであり、話題になってきているのかなという空気を感じていましたが、まさか1位とは…そんなに面白いのかよ! というわけでさっそく読ん…

『シリウスの痕』少女型サイボーグは人間の心を思い出すか

サイボーグというと痛みがないイメージがあります。 けれども、肉体を失ったことによって分かる痛みというものがあると思います。人間ではなくなったことによる喪失感みたいな痛み、それがひとつのテーマにあるような漫画が『シリウスの痕』です。 『シリウ…

『百舌谷さん逆上する』ツンデレの裏に隠された感動的な何か

ツンデレなヒロイン(百舌谷さん)に振り回される人々を描いた漫画、それが『百舌谷さん逆上する』です。 この漫画で言うツンデレとは「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」のことで、誰かと仲良くしたいとか思った時に普通の人とは逆に攻撃…

迷走中の30代におすすめ!松本次郎先生の名作漫画、10選+1

松本次郎先生の大ファンです。気がつけば漫画レビューも10記事ほど貯まりました。 松本次郎先生の漫画に共通して通じる特徴と言えば、「混沌とした世界で迷走する」ところにあると思います。荒廃したビル、混乱した人々、暴力とエロス、それらが織り交ざった…

『地獄のアリス』人造人間と過ごす荒廃した世界、不条理すぎます

マッドマックスのような終末感の漂う荒廃した世界って、何かそそられるものがありますよね。 松本次郎先生の漫画『地獄のアリス』はそんな世界を舞台にした漫画です。砂漠のど真ん中に「不思議の国のアリス」みたいな格好をした少女がいきなり現れる、そんな…

『BLAME!』に出てくる距離や時間がどれくらいかを調査しました

ハードSF漫画『BLAME!』に出てくる都市はとても巨大です。とにかく巨大です。 都市は無作為に成長し続けて、都市の大きさを把握できないほど巨大化しています。「三千キロ先に出口がある」とか「2244096時間後」とか、途方もないように思える時間とか距離の…

『善良なる異端の街』世界は理不尽に誰かを犠牲にします

正しいことをしていても、報われるとは限らないです。 家族のために頑張って働いていても、家族からは無視されたりします。周りに合わせて甘いものを食べ続けると、病気が悪化したりします。良い人でいた分だけ自分に見返りがあると期待するのは間違いです。…

『フリージア』何かのためにあがく大人、すごく格好いい!

迷走する大人にぴったりの漫画といえば、松本次郎さんの『フリージア』です。 おそらくは、学生の時に読んだら「ぽかーん…」という感じの漫画だと思います。大人になって、生きる目的とか、働くことの意義とかが分からなくなってから読むと、強く心に響くも…

歪んだ設定にもえます『世界八番目の不思議』1巻

よく分からない方向にフェチな漫画、それが『世界八番目の不思議』です。 例えば、USBメモリやSDカードなどにあるデータを読み込む外部記憶装置が美少女型です。美少女の口にUSBをくわえさせるとデータを読み込むことができます。 フロッピーディスクもいけ…

【ヒナまつり】「情熱なくして仕事なし」が神回だった件

『ヒナまつり』の11巻に掲載されている、第五十七話「情熱なくして仕事なし」が熱いです。 内容は、女子高生とヤクザがとある会社のコンペで競い合うというものです。会社の新製品のおもちゃをどのように販売していくかをプレゼンし合うという内容なのですが…

『青の母』毒を薬にする過程に目を背けたくなります

日本にはさまざまな因習がありますが、中には怖いものもあったりします。 漫画『青の母』は、日本の因習の中でとりわけ怖く、そして不快なものに焦点をあてたホラーファンタジーのように思いました。人形、呪い、蟲、、、それらが出てきてイェアアアアってな…

『補助隊モズクス』他人のために命を賭けられる?

ヒーローというと、損益勘定なく他人のために何かするイメージが強いです。時には自分自身の命を犠牲にしても他人を救おうとする、そんな姿が思い浮かびます。 「他人のために命を賭ける展開」というのがフィクションではよくありますが、実際の自分に置き換…

『最果てのサイクロプス』さくっと終わる超能力バトルをどうぞ

ハデな超能力バトルもいいけど、現実に超能力があったなら、そのバトルは地味なんじゃないかな! 『最果てのサイクロプス』はそんな超能力系の漫画です。物語はとある島に超能力達が集められるところから始まります。その島で敵っぽい人が怪しいことをたくら…

『ゆれつづける』不安定な世界の中で変化する

『ゆれつづける』というタイトル、すごく良いです! 思えば松本次郎さんの作品には自己が不安定なキャラクターが多いような気がします。自分が何者かが分からない。けれども前に進んでいく。「ゆれつづける」はそんな姿勢を隠喩しているように思えて、そこに…

【Kindleコミック】1冊ずつ買うよりまとめ買いしたほうが安いとか…

Kindleコミックまとめ買いセールがすごく熱い!中には90%オフとかもあって、1冊ずつ買うよりまとめ買いした方が安いという現象が起こってます。例えば『たわら猫とまちがい人生』。 全7巻で301円! 『たわら猫とまちがい人生』はマンガボックスの中で一番の…

【花とアリス殺人事件】3で割っても、4で割っても、5で割っても1余る

岩井俊二監督のアニメーション映画『花とアリス殺人事件』。内容は、転校生と引きこもりの女子中学生が、1年前に殺されたと噂されるユダの正体を探るというものです。青春感の溢れる内容に胸がモキモキしましたぜ。 コミカライズもしているのですが、その漫…

『べっちんとまんだら』歪んだ友情がとてももどかしい!

死民(ゾンビ)が闊歩する杉並区の河川敷で、二人の女子高生が過激なサバゲーを行う漫画が『べっちんとまんだら』です。女子高生の「べっちん」と「まんだら」が協力して(?)死民を退治していきます。 河川敷と聞くと、蚊とか羽虫が湧いているイメージがあ…

進化論の例外をうまく説明する『SCF特異昆虫』

生物は、まったく接触のない環境にも関わらず、似通った方向に進化することがある。それは平行進化や収斂進化と呼ばれるような現象で、生物の普遍的な不思議を内包しているように感じます。そんな進化をテーマにした漫画が『SCF特異昆虫』です。 もし、何光…

『国民クイズ』これが理想の平等なのかもしれない

クイズ番組が最高権力を持っていて、そのクイズ番組である点数をとることができれば、国家がその点数を取った人の希望を叶える、そんなすさまじい憲法を描いた漫画が『国民クイズ』です。 お金が欲しい、外国産ワインの輸入禁止、隣の奥さんを殺して欲しい等…

いくつ分かる?1900年代のSFネタがいっぱいの漫画『凹村戦争』

もしSF映画の中の出来事が現実でも起きたなら、漫画『凹村戦争』はそんな妄想を具現化したような内容です。四方を高い山に囲まれたとある村「凹村」。そこにある日、物体エックスが降って来て、受験を後に控えた中学三年生が巻き込まれていきます。 偉大なる…

不思議な存在がいる領域『空中庭園の人々 冬目景作品集』

世界のどこかに人とは異なる思想を持つ生体がいて、なおかつ人に対して友好的だったら…そんなショートストーリーが楽しめる漫画が『空中庭園の人々 冬目景作品集』です。 「空中庭園」という言葉に魅力的な何かを感じるのですが、短編集の中にはその言葉は見…

「天空の城ラピュタ」を観たときの高揚感をもう一度『リンドバーグ』

子供の頃、初めて「天空の城ラピュタ」を観たときのような高揚感。そんなワクワクさを呼び起こされた漫画が『リンドバーグ』でした。これは飛行系ファンタジーの傑作なのではないか!? 霧深き国…「エルドゥラ」… 四方を”ボーダー”と呼ばれる絶壁に囲まれ、…

アンドロイド達の強奪に抗おう『100-HANDRED- 高畠エナガ短編集 2 』

地表の98%が砂漠となった未来。人々とアンドロイドが共存する世界は滅びの時を迎えようとしていた。。世界観がすごくいいです! 『100-HANDRED- 高畠エナガ短編集 2 』に、そんな終末な世界を舞台にしたバトルもの漫画が含まれています。とある箱を開ける…

『ルサンチマン』仮想現実世界で30歳独身男がAIとキャッキャウフフする

仮想現実の世界に人工知能(AI)が生活していて、人間はその世界に自由に出入りできる。そして、AIといろんなプレイができる。漫画『ルサンチマン』の世界設定です。舞台は2015年。 そして2016年現在、残念ながらまだ時代が追いついていないです。 仮想現実…

螺旋状の軌道エレベーターという着想がすごい『ツォルコフスキー・ハイウェイ』

もしも道路が宇宙まで伸びていて、自動車で行けるようになったならば。。そんなものすごく長い道路を描いた漫画が『ツォルコフスキー・ハイウェイ』です。 宇宙へ物資を運搬するためのアイデアのひとつに軌道エレベータがあります。一般には、ケーブルが地上…

『2^999』じゃんけんで999連勝するために用意される人々

ウルトラジャンプの幻の名作『2^999(2の999乗)』がKindleストアで発売しとる!しかも『無限登山』『地球貫通トンネル』『ウォーバイター』も含んでいるだと!? そんなわけで即買いです。ずっと書籍化されるのを願っていました。 『2^999』は「SFはこんなに…

『響子と父さん』頑固さを受け入れられる関係っていいね

「父さん」というと「頑固」という言葉がすぐ頭に思い浮かびます。自分に非のあることがあっても決して謝らない。実際、僕の父は誰かに謝ったところを見たことがないです。おそらくは、よく分からないプライドで生きているのだと思います。 そんなよく分から…

『ネコあね。』少しぐらいわがままなのが丁度よい

奈良一平さんの漫画『ネコあね。』は、タイトルから察する通り「ネコ」が「姉」になった漫画です。 幼いころに両親を亡くした銀ノ助は、祖母と一匹のメス猫(杏子)と暮らしていたのですが、ある日、目を覚ますと杏子が人間の姿になっていました。もちろん、…

『ネムルバカ』自分が将来なりたいものってなんだったっけ?

大学生の頃って、自分は何にでもなれそうな気がして、けれど何になりたいのかはよく分からない、そんな時期だった気がします。何者かになりたいのに、その明確なビジョンが見えない。そんな焦燥感が伝わってくる漫画が『ネムルバカ』でした。 この漫画は、と…

『終わりと始まりのマイルス』の2巻が発売する可能性

世の中には諸事情によって続刊が(なかなか)出版されない漫画があります。鬼頭莫宏さんの漫画『終わりと始まりのマイルス』もそのひとつです。というのも、この漫画を掲載していた「マンガ・エロティクス・エフ」が休刊になってしまったので、今後がどうな…

『女子攻兵』生きているという実感を感じる難しさ

女子高生の姿をした巨大ロボットらしきものに乗り込んで戦争する漫画『女子攻兵』。もうね、タイトルからしてすごいよね。 ロボットらしきもの「女子攻兵」に乗り続けると精神汚染が進むという設定もあって、長く乗り続けた搭乗者(男)は良い感じに女子高生…

【ヒナまつり】仕事がつらくなったとき、ふと三嶋さんを思い出す

今、本当、仕事、つらい。。 なんでこんなつらいことをしてるんだろう。 そんなことが今まで何度かありましたが、そのたびにふと『ヒナまつり』の三嶋さんのことが頭に浮かびました。彼女の働きぶりを思い出すと、どことなくまだまだやれそうな気がしてきま…

ただただ罪悪感だけが残りました『ブラッドハーレーの馬車』

噂には聞いていましたが、『ブラッドハーレーの馬車』はとても凄惨な漫画でした。 最初、50ページほど読んだ時点で「あ、これは無理だ」と思って一度本を閉じましたよ。それでもせっかく買った漫画だしと思い、意を決して続きから最後まで読んだけれど、もう…

『プラネテス』で描かれた火星移住は現実的なのでは?

今一番熱い惑星といえば「火星」です。映画『オデッセイ』を回想する度に熱い何かがこみ上げてきます。人類が火星に到達する瞬間を目にするまでは生きていたい。火星への想いは日に日に積もっていくばかりです。 そして火星といえば、紛れも無い名作漫画『プ…

きっと何者にもなれない『カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』

叶えたい夢があって、その夢を実際に叶えた人はどれだけいるだろうか。調べたわけではないですが、感覚からして95%以上の人は夢を叶えられていないのではないかと思います。 そう、たいていの人は「きっと何者にもなれない*1」のです。夢があるのは良いこと…

多種多様な悩みを解決します『Latin 高畠エナガ短編集1』

知能を持っているならば、少なからず悩みもあったりします。『Latin 高畠エナガ短編集1』では、アンドロイド、妖精、猫又、悪魔が登場し、各々が特有の悩みを持っています。 アンドロイドは消された記憶の真実を知りたがったり、 妖精は力のなさを嘆いていた…

大人のネバーランドは欲望まみれ『ウエンディ』

こんなにも無秩序で色欲に満ちた世界がネバーランドだって、、素敵じゃないか! ピーターパンは銃をぶっ放しまくり、ティンクはカミソリを振り回し、フック船長はただひたすらにマゾな世界。そんなネバーランドが登場する漫画が松本次郎さんの描く『ウエンデ…

【今際の国のアリス】1/45の確率って本当?

今、熱い漫画のひとつ『今際の国のアリス』。Kindleで17巻が発売されたので、さっそく読み進めていたのですが、とある1コマに目が止まりました。 あの2人になる確率ってーーーー1/45。 これ、「組み合わせの公式」で計算できると思うんだけど、その公式がぱ…

『よっけ家族』こんなん読んだら、三重にUターンしたなるやん!

とある夫婦が急な転勤で三重に引っ越しすることになります。引っ越し先は妻の実家で、そこにはすでにたくさんの家族が同居していた…そんな漫画が宇仁田ゆみ著の『よっけ家族』です。 タイトルに含まれている「よっけ」は、三重弁でいう「たくさん」の意味で…

『CLOTH ROAD』ウェアラブルコンピュータが広く普及した世界に求められること

ウルトラジャンプの隠れた名作『CLOTH ROAD』は、コンピュータが人々の服になった世界を描いた漫画です。「ウェアラブル」が広く普及した世界に胸が熱くなります。特に地球が1枚の巨大な服に覆われているという設定が素敵すぎます。 主人公は双子の姉弟で、…

『革命家の午後』悲劇な結果であっても、いくらは報われる話

誰しもが何かしらの夢を持っていて、その夢が叶えばいいなと願っていると思います。しかし、たいていの夢は、ただ願うだけでは叶わないものです。そんな事実を突きつけるような漫画が『革命家の午後』でした。 革命家というと、社会を変えようとする夢を持っ…

『未開の惑星』誰かが報われて、そして誰かが報われない話

松本次郎さんの漫画『未開の惑星』を読んだ後、「世界は誰かの犠牲の上に成り立っている」ような感覚が尾を引きました。 物語の舞台は暴力の溢れた戦禍の街で、そこに住む3人の幼なじみが何かを掴もうと足掻きます。踊り子のクッキー、パン売りのナオミ、そ…